足利晴子
傷ついた兄弟に幼少期から寄り添い支えてきた元新聞記者の質屋兼情報屋。
兄弟の両親を殺した人物。31年前の16歳の時、漁師の父・公司が、密造銃の海上運搬を担い、兄弟の父・朔太郎(和田正人)が取引を邪魔したことが原因で、父が殺されたと知り、復讐を計画した。田鎖家の食卓の酢の容器に、ジギタリスという植物由来の毒を仕込むことで朔太郎を殺害。事件当夜、田鎖家の様子を見に来た際、拳銃密造・密売を主導していた暴力団の五十嵐組ルートで田鎖一家殺害を命じられていた茂木幸輝(山中祟とすれ違って腕を切り付けられた。その後、助けを求めに家から出てきた真に案内されて田鎖家に入り、容器の毒液をシンクに流して証拠隠滅。布団の上で血まみれで絶命している田鎖夫妻を目の当たりにし、自身の毒殺計画は失敗したと思い込んでいた。
新聞記者を辞めた理由を説明した際、口にした「私には、正論が少しまぶしすぎたみたい」という言葉は、罪のない田鎖夫妻を私怨で殺め、幼い兄弟に一生消えない傷を与えてしまったことへの後悔から吐き出されたものとみられる。
なお、自分を切り付けた人物が茂木だったことには気づいていなかった。
辛島貞夫(長江秀和)・ふみ(仙道敦子)夫妻
辛島金属工場の工場長だった貞夫は、山の事故で重傷を負ったふみの手術費用を稼ぐため、五十嵐組が絡む拳銃密造に手を染めたが、朔太郎にバレて取引に失敗。事態を収拾すべく、後輩の茂木を脅して田鎖一家殺害の役目を押し付けた。事件後、病気で当時の記憶をほとんど失ってしまう。
田鎖夫妻を刺した茂木から、2人が声もあげず逃げもしなかったと聞かされていた貞夫の話を、ふみが兄弟に伝え、両親が刺される前に死んでいた(真犯人が茂木ではない)可能性に気づくきっかけとなる。

