てんかんの発作の種類

脳のどこから異常な電気活動が始まるかによって大きく焦点(部分)発作と全般発作に分けられます。また、始まりが判断できないものを起始不明発作、情報がないものを分類不能発作といいます。
全般発作
発作の始まりから左右の脳全体が一度に巻き込まれるタイプの発作をいいます。意識が急に途切れて反応がなくなったり、全身の筋肉がこわばった後に激しいけいれんが起こる強直間代発作や、数秒〜十数秒ぼんやりして動きが止まる欠神発作などが含まれます。
部分発作
脳の一部に限局した異常な電気活動から始まる発作で、症状もその部位の働きに対応して現れます。手足や顔がぴくぴく動く、身体の一部がしびれる、光が見える・音が聞こえるなどの感覚異常、胸のあたりの不快感や理由のない不安感などの前兆だけで終わることもあります。発作中に意識が保たれている場合とぼんやりして反応がなくなる場合があり、ときに全身けいれんを伴う全般発作へ広がることもあります。
起始不明発作
発作の様子や検査結果からみても脳の一部から始まったのか(焦点発作)、最初から脳全体で起きたのか(全般発作)を判断できないタイプの発作をいいます。映像記録がない、発作開始時点が目撃されていない、脳波で起始部位がはっきりしない場合などにこの分類が用いられ、経過のなかで追加情報が得られると、焦点起始または全般起始に再分類されます。
分類不能発作
発作の始まり方や症状、検査結果などの情報が不十分であり、通常の枠組みに当てはまらない特徴を示すために、焦点発作、全般発作、起始不明発作のいずれにも分類できない発作を指します。その後ビデオや脳波などの追加情報が得られれば、可能な限りほかの発作型に再分類が推奨されています。
てんかんの診断基準と検査

発作の様子を詳しく聞き取る問診や脳波検査を中心に、必要に応じてMRI・CTなどの画像検査や血液検査を行い総合的に判断します。
てんかんの診断基準
てんかんの診断は、てんかん発作が繰り返し起こっているかとその発作がほかの病気によるものではないかの確認が大切です。1回の発作でも再発リスクが高い場合や、特徴的なてんかん症候群がある場合には、てんかんと診断されることがあります。詳細な病歴聴取(問診)と発作型や脳波所見、原因疾患の有無なども含めて、総合的に判断します。
てんかんの検査
発作の様子や経過を詳しくうかがう問診に加えて、脳の電気的な活動をみる脳波検査、脳の構造を調べるMRI・CTなどの画像検査が重要です。必要に応じて、血液・尿検査、長時間ビデオ脳波検査、SPECTやPETなどの脳機能画像検査を組み合わせ、てんかん以外の病気の可能性や、発作の起こる部位・原因を詳しく評価します。

