一生続くの?大人の「喘息(ぜんそく)」リアルな毎月の薬代と負担をグッと減らす鉄則

一生続くの?大人の「喘息(ぜんそく)」リアルな毎月の薬代と負担をグッと減らす鉄則

重症化した場合にかかる費用

吸入薬を適切に使っても症状がコントロールできない「重症(もしくは難治性)喘息(じゅうしょうぜんそく)」では、生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)が処方されることがあります。生物学的製剤とは、気道の炎症に関わる特定のタンパク質(サイトカインなど)を狙い打ちにする注射薬のことで、通常の吸入薬では届かない炎症のおおもとを直接ブロックするという点が特徴です。

■ デュピクセント(dupilumab)
・投与方法:2週間ごと皮下自己注射
・月額費用の目安(3割負担):約32,000円〜35,000円
■ ファセンラ(benralizumab)初期(〜3か月)
・投与方法:皮下注射・4週ごと(月1回)
・月額費用の目安(3割負担):約100,000〜106,000円
■ ファセンラ(benralizumab)維持期(4か月以降)
・投与方法:皮下注射・8週ごと(2か月に1回)
・月額費用の目安(3割負担):約50,000〜53,000円(1ヶ月あたり換算)
■ ヌーカラ(mepolizumab)
・投与方法:月1回皮下注射
・月額費用の目安(3割負担):約48,000円〜52,000円

※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。

生物学的製剤は薬価が非常に高く、月額の自己負担が大きくなります。ただし、高額療養費制度を利用することで窓口負担は大幅に軽減できます。費用面の不安は主治医や医療ソーシャルワーカーに早めに確認しましょう。

編集部まとめ

安定期の成人喘息の治療費は、吸入薬の種類によって異なりますが、月額約3,000〜8,000円程度(3割負担)が一般的な目安です。重症化して生物学的製剤が必要になった場合は、月の自己負担がさらに増えますが、高額療養費制度をはじめとする公的制度を活用することで負担を大きく抑えることができます。

安定期の外来通院費(診察料+処方箋料+薬局調剤料)は受診1回あたり1,500〜4,300円程度(3割負担)が目安です。症状が安定している場合は2〜3か月に1回の通院が一般的で、まとめて処方されます。

吸入薬の費用は種類によって異なり、ICS/LABA配合剤では月2,500〜6,000円程度(3割負担)が目安です。ジェネリックが選べる場合は薬剤師に相談してみましょう。

かかりつけ薬局を一か所に決めて薬を一元管理すると、重複投薬の防止や吸入手技の定期チェックが受けられます。

月の医療費が一定額を超えた場合は高額療養費制度で払い戻しを受けられます。事前に限度額適用認定証を取得しておくと窓口負担を抑えられます。

費用面の不安は、医療ソーシャルワーカーへの相談で解決できることが多いです。

喘息と診断されたら、まず主治医や薬剤師に治療費の目安を確認してみましょう。費用の見通しが立つだけでも、治療を続ける気持ちが楽になります。制度や費用についてわからないことがあれば、医療ソーシャルワーカーに遠慮なく相談していただいて問題ありません。気管支喘息は適切な治療を続けることで、健康な人と変わらない日常生活を送れるようになることが目標です。

※本記事の情報は2026年5月時点のものです。医療費・薬価・制度内容は改定により変動することがあります。正確な金額や制度の詳細については、医療機関・保険者・市区町村窓口にご確認ください。

配信元: Medical DOC

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