きのとや創業者の新たな挑戦! 札幌・盤渓で挑む「リジェネラティブ農業」の最前線

きのとや創業者の新たな挑戦! 札幌・盤渓で挑む「リジェネラティブ農業」の最前線

こんにちは!HTBアナウンサーの森さやかです。

日々、見慣れているはずの札幌の街。ですが、中心部から車を西へわずか20分ほど走らせた盤渓の山の中に、まさかこんな世界が広がっているなんて……。

「えっ、札幌盤渓のこんなところに、農場があったんだ!」

車を降りた瞬間、私は新鮮な驚きに包まれました。

今回は、株式会社ユートピアアグリカルチャーが展開する実験農場を視察しました。

案内してくださったのは、札幌市民にお馴染みの洋菓子メーカー「きのとや」の創業者であり、現在は70代にして若き日の夢だった牧場経営に再び乗り出した、長沼昭夫会長です。

盤渓の自然の中で伺った、ワクワクするような未来のお話をお届けします。

70代で再び追いかける夢「きのとや」創業者・長沼昭夫会長の情熱

今回盤渓の山を案内してくださった長沼昭夫会長。1983(昭和58)年に札幌で「きのとや」を創業し、一代で大人気洋菓子メーカーへと育て上げた立役者です。

そんな長沼会長が今、若き日に夢見たという「牧場経営」に挑戦しています。長沼会長が率いる「株式会社ユートピアアグリカルチャー」は、北海道の札幌と日高を拠点に、酪農、養鶏、お菓子作りなどを行っている農業法人です。「洋菓子きのとや」などを中心としたグループ企業8社のうちの1社でもあります。

美味しいお菓子作りの原点である「農業」に立ち返り、ただ作物を育てるだけではない、世界中が注目する新しい農業のカタチに挑戦されています。

日本の最前線を走る!「リジェネラティブ農業」とは?

ユートピアアグリカルチャーが実践しているのは、「リジェネラティブ農業(環境再生型農業)」というスタイルです。「再生農業」とも呼ばれています。

土壌を回復させる方法は様々ありますが、こちらの最大の特徴は「放牧酪農など、動物の力を使って土壌を回復させる」というアプローチです。その実験的な試みが行われているのが、この盤渓の農場なのです。

長沼会長に連れられて山へ入ると、まず驚いたのは、そこがかつて「大人の背丈を超えるほどの笹藪に囲まれた荒地」だったということ。約50年間、何のメンテナンスもされずに放置されていました。

 

「人の手が入っていない山なら、緑豊かな自然」と思われがちですが、実は、メンテナンスされていない山は荒れていくのだそう。

特に北海道の山は背の高い「笹」でびっしりと覆われてしまい、地面の土まで日光が届きにくくなっています。

そんな険しい荒地を、どうやって切り拓いたのか?

ガガガガと大きな音を立てる「重機」を入れて開墾するのを想像するかもしれませんが、この盤渓農場のような山間部には重機を入れること自体が難しいのです。

ここで大活躍したのが、なんと「馬(道産子)」たちでした!

配信元: SODANE