元気な鶏たちと、絶品卵の無人直売所も!
現在この農場を管理しているのは、長沼会長と、スタッフの立花さん、林さんの3人。
盤渓の農場には養鶏場もあり、およそ800羽ほどの鶏が伸び伸びと飼育されています。
狭いケージの中ではなく、自由に歩き回れる環境で育った鶏たちはストレスフリー。そして、この施設内には「卵の無人直売所」も設置されています。
大自然の恵みを受けて育った鶏たちの産みたて卵。実際に購入していただいてみると、臭みがなく、レモン色の黄身が鮮やかで、卵かけご飯が最高のご馳走になりました!

「完成するのは30年」―健康の秘密は“夢”を食べているから
現在70代の長沼会長。驚くべきことに、全国を忙しく飛び回りながらも、週に3回は自らこの盤渓農園に足を運び、作業をしているといいます。そのバイタリティとタフさには、ただただ圧倒されるばかりです。
山道を軽やかに歩く長沼会長に、私が感嘆していると、会長は山を見つめながら笑顔でこうおっしゃいました。
「森さん、ここが完成するのは30年かかるよ」
30年――
壮大なスケールですが、長沼会長が70代を迎えてどうしても挑戦したかったという農業。
「会長、どうしてそんなに本当にお元気なんですか?」という質問に、返ってきたのはこんな格好いい言葉でした。
「“夢”を食べてるからね」
お茶目に笑う長沼会長の言葉が、ジーンと胸に響きました。
若き日に夢見た牧場経営。それを今、環境再生という地球規模のテーマと、日本の未来の農業へのエールを込めて実践している長沼会長。文字通り、未来の“夢”が会長の原動力であり、最高のエネルギー源なのだと深く納得させられました。

おわりに
「札幌盤渓のこんなところに……」という驚きから始まった今回の視察。
そこにあったのは、大自然と動物の力を信じる知恵と、重機に頼らない持続可能な農業ビジネスモデル、そして何より、嬉しそうに寄り添う牛たちと、夢を追いかけ続ける長沼会長の、どこまでも熱く素敵な情熱でした。
馬が拓き、牛が育み、農業の新たな可能性を感じられる盤渓の山。
美味しいお菓子の未来だけでなく、日本の農業の未来を優しく、力強く変えていくに違いありません。
私も一人の道民として、そして長沼会長のファンとして、この盤渓農園の30年の歩みをずっとずっと応援し、見守り続けたいと思います!


