元タレントの木下優樹菜さんが、25日(木)に自身のSNSにてアナフィラキーショックのため救急搬送されていたことを明らかにしました。本記事では、アナフィラキシーで表れる症状や原因を医師の武井智昭先生に解説してもらいました。

監修医師:
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。
日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属
アナフィラキシーショックとは

アナフィラキシーショックとはどのような状態ですか?
アレルギーの原因物質が体の中に入り、全身にアレルギー症状が引き起こされて命に危険が及ぶ状態です。アレルギーの原因物質が体の中に入ってから、一般的には30分以内に皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器などの複数の臓器に症状が現れます。口からの摂取以外では、数時間たってから起こる場合もあります。
アナフィラキシーに血圧低下や意識障害、失神を伴い、命にかかわる重篤な状態がアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックの症状
アナフィラキシーショックではどのような症状がみられますか?
アナフィラキシーの症状の出方は、次の3つのパターンのいずれかにあてはまります。 皮膚の症状、もしくは粘膜の症状のどちらかに加えて、呼吸器の症状か循環器の症状が数分から数時間以内に現れる場合です。 一般的にアレルギーの原因となるものが体の中に入ったあとに、数分から数時間以内で次の4つの症状のうち2つ以上が現れた場合です。4つの症状とは「皮膚や粘膜の症状」「呼吸器症状」「循環器症状」「持続する消化器症状」です。 患者にとってアレルギーの原因とわかっているものが体の中に入ったあと、数分から数時間のうちに血圧が低下した場合です。
皮膚の症状・粘膜の症状
皮膚の症状・粘膜の症状はそれぞれどのような症状がみられますか?
皮膚の症状は、じんましん、皮膚が赤くなる、かゆみ、湿疹、むくみ、ひりひりする痛みなどの症状がみられます。粘膜の症状は、目の結膜の充血やむくみ、目のかゆみ、まぶたの腫れ、涙が流れる、唇や舌、口の中の腫れやかゆみ、違和感など、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がみられます。
呼吸器の症状
呼吸器の症状はどのような症状がみられますか?
呼吸器の症状は、のどのイガイガやかゆみ、呼吸が苦しくなる、声がかれる、呼吸がゼイゼイまたは、ヒューヒューする、咳が出る、飲み込みが困難、胸が苦しい、気道狭窄、息を吸い込むときに胸がへこむ、唇が青紫色になる、などがみられます。
循環器の症状
循環器の症状はどのような症状がみられますか?
循環器の症状は、血圧低下が起こって、ふらつき、倒れる、失禁する、冷や汗、顔面蒼白、脈が速くなる、脈が遅くなる、不整脈、手足が冷たくなる、全身が青白くなるなどの症状がみられます。血圧低下は、普段の収縮期血圧の70%未満(たとえば、収縮期血圧が100mmHgであれば70mmHg未満)か、以下の年齢層ごとの収縮期血圧で判断されます。
生後1か月~11カ月までは70mmHg以下
1歳~10歳は70mmHg+(2×年齢)以下(5歳であれば70mmHg+10=80mmHg以下)
11歳以上は90mmHg以下
消化器の症状
消化器の症状はどのような症状がみられますか?
消化器の症状は、強い腹痛や下痢、血便、吐き気、嘔吐などがみられます。

