「胃がん」と「大腸がん」どちらの方が治療費が高くなりやすい?医師が徹底解説!

「胃がん」と「大腸がん」どちらの方が治療費が高くなりやすい?医師が徹底解説!

胃がんの治療法

胃がんの治療法

胃がんについて一般的に行われている治療法と一部の自費治療について解説します。

内視鏡切除

リンパ節転移のない早期胃がんに対して行われる方法です。内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の2つが主に用いられています。開腹せずに治療でき、回復が早いことが特徴です。

外科切除

がんのある部分を胃ごと切除し、必要に応じて周囲のリンパ節も切除します。進行がんでも根治を目指せる標準的な治療法であり、開腹手術・腹腔鏡手術・ロボット支援手術などがあります。

化学療法(抗がん剤治療)

点滴や内服薬で体の中にあるがん細胞を広く攻撃する治療です。術後補助化学療法、術前化学療法のほか、遠隔転移があり手術で切除しきれない場合にも用いられます。生存期間の延長・症状緩和・QOLの維持を目標とし、化学療法単独での根治は困難です。

放射線治療

高エネルギーのX線などを体外から照射し、がん細胞のDNAを傷つけて増殖を抑える治療です。胃がんでは用いられることが少なく、主に疼痛などの症状緩和目的で行われます。

自費治療:免疫細胞療法、陽子線・重粒子線治療

自費治療として免疫細胞療法があります。NK細胞や樹状細胞などの患者自身の免疫細胞を体外で培養・増殖させて投与する方法です。一部の研究で効果が示唆されているものの、有効性を示すエビデンスは現時点では確立されておらず、標準治療としての推奨はありません。陽子線・重粒子線治療は放射線治療の一種で、通常のX線よりもピンポイントに照射でき、より高い効果が期待されます。ただし胃がんでは、胃の動きや周囲臓器の多さから、優先的に選択されることは稀です。

大腸がんの治療法

大腸がんの治療法

次に大腸がんについて一般的に行われている治療と一部の自費治療について解説します。

内視鏡切除

大腸の場合でも病変に応じてEMR、ESDの2つの方法で大腸の内側から病変を切除します。

外科切除

がんがある部分の大腸を一定の余裕をもって切除し、周囲のリンパ節も一緒に取り除く手術で根治を目指す最も標準的な治療です。方法は開腹手術(おなかを開ける従来の方法)、腹腔鏡手術(小さい傷で切除可能)、ロボット支援手術などがあります。肛門に近い直腸がんや状態がわるくて切除後の縫合が不安定になるケースでは人工肛門を作成する場合もあります。

化学療法(抗がん剤治療)

点滴や内服による薬を用いて、体の中にあるがん細胞を広く攻撃する治療です。胃がんよりも大腸がんのほうが使用できる薬の種類が豊富で、長期間使用できる場合もあります。

放射線治療

主に直腸がんに対して使用されます。手術前に抗がん剤と併用することで、腫瘍縮小効果や局所再発の防止、肛門の温存が可能になることなどが期待できます。

自費治療:免疫細胞療法、陽子線・重粒子線治療

大腸がんに対しても、免疫細胞療法はエビデンスとして効果があるとは証明されていません。陽子線・重粒子線は局所再発や肝・肺転移の一部に使用される場合があります。

配信元: Medical DOC

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