「上の子がかわいくない」なんて育児の都市伝説だと思っていましたが、自分が当事者だったと気づいた時、母の本音を聞いて傷つくと同時に、私にとっての長年のもやつきがストンと解かれていって──
いつも、いつも、なぜか妹だった
2歳下の妹・Bとは、仲の悪い姉妹ではありませんでした。
ただ、子どもの頃から「なんとなく」が積み重なっていた気がします。
お菓子を分けるとき、Bの方から選んでいるように感じていました。
習い事を始めたいと言ったとき、私には「ちょっと考えよう」と言った母が、Bの希望はすぐに叶えていました。
友達のお泊まりも、私には渋い顔をしながら、Bには「いいんじゃない」とあっさり許可が出ました。
声に出して不満を言ったことはありません。
「お姉ちゃんだから」という空気が家の中にあって、私もそれを当たり前のように受け入れていました。
ただ、胸の奥に小さなもやつきが残り続けていたのも事実でした。
母は「平等にしているつもり」だった
大人になってからわかったことがあります。
母は意地悪をしていたわけでも、意図的に差をつけていたわけでも、まったくなかったのです。
あるとき、子育ての話になり、母がさらりと言いました。
「あなたもBも、同じように育てたつもりよ。どっちが可愛いとか、そういうのはないわよ」
悪意のない、本心からの言葉でした。
でも私は心の中で、静かに首を横に振っていました。
同じではなかった、と。
ただそれを言える空気でもなく、「そうだね」と笑って流しました。

