女優の見上愛が一ノ瀬りん、上坂樹里が大家直美という2人のヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「風、薫る」(総合など)の第74回が9日に放送される。第15週「差し出せぬ手」の内容を振り返りながら、その見どころを解説する。
朝ドラ「風、薫る」第74回(7月9日放送予定)見所
直美が団子屋を訪ねると、「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉)がやってくる。直美はりんを心配するシマケンに近況を伝える。一方、りんは娘の環(英茉)のために頑張ろうとするが仕事がうまくいかず、悩んでいた。その姿を見ていた直美は「ある行動」に出る。
3日に放送された第15週の予告では、シマケンが「でも僕はそんな面は取ってほしい」と訴えかけるシーンがあった。りんを思うシマケンの熱い助言が炸裂するものとみられる。
朝ドラ「風、薫る」第15週「差し出せぬ手」ストーリー展開
末期がん患者・山本辰治(本田大輔)の願いをかなえるため、りんは夜の病院を抜け出し、山本を自宅へ送り届けた。熱で寝込む妻テイ(伊勢佳世)を前に、山本は「牛鍋を食べた」と優しい嘘をつき、りんも話を合わせる。翌朝、病院へ戻った山本は廊下で倒れ、「助けて…」と言い残して息を引き取った。テイは、夫が命を削って会いに来てくれたことも、自分を安心させるための嘘だったことも知り、「大バカ者の大ボラ吹きだよ…」と涙ながらに語りかけた。
主治医の今井益男(古川雄大)は、外出が直接の死因ではないと説明。院長の多田重太郎(筒井道隆)は、病院側の落ち度を否定するため、「大腸がんの末期で、切除部再発と腹膜播種による死亡」という今井の診断を病院の見解とし、りんには勝手な行動を慎み、通常勤務に戻るよう命じた。今井は、りんに「医者の判断より患者の気持ちにしたがった。医療に携わる者として失格だ」と厳しい言葉を投げかける一方、「もし私が患者なら、命より重んじるものがあるという考えは否定しない。あるいは、キミが患者の友人なら分からなくはない。だが、キミは看護婦だ」と告げる。病院は当面処分を見送り、事態が落ち着けたころに処分するか、りんを辞職へ追い込む流れを目論んだ。
精神的なショックはりんの体に異変をもたらす。患者の脈を測ろうとすると手の震えが止まらず、包帯もうまく巻けなくなる。直美に胸の内を明かしたりんは、最期に「助けて」と訴えた山本の姿が忘れられず、「助けるって何?」と涙を流す。患者の願いをかなえたことが正しかったのか苦しむりんに、直美は休むよう勧めるが、りんは「大丈夫」と気丈に振る舞った。
夜、直美のもとへ丸山忠蔵(若林時英)が駆け込み、「トヨさんの様子がおかしくて」と知らせた。

