風、薫る【7/9第74回】りん(見上愛)の危機…直美(上坂樹里)救いの一手、シマケン(佐野晶哉)も熱い言葉

風、薫る【7/9第74回】りん(見上愛)の危機…直美(上坂樹里)救いの一手、シマケン(佐野晶哉)も熱い言葉

朝ドラ「風、薫る」第73回【振り返り】

この日の放送は、山本と大家トヨ(松金よね子)という対照的な最期を通じて、「命を救うこと」「その人らしく生き切ること」の両立というテーマを描いた重要回。同時に、精神的ショックで看護ができなくなったりん、組織論理を優先する病院、そして寄り添い続ける直美という対比が鮮明となり、今後りんが看護婦としてどのように再生していくのか、その大きな転機となるエピソードだった。

【以下、ネタバレ】

トヨのため、直美が急いで支度を始めると、心身ともに限界だったりんも「私も行く」と立ち上がり、2人は長屋へ急いだ。

トヨは脈が異常に遅い徐脈の状態で、水を飲みたがった。りんが手拭いを水に浸して直美へ渡し、口元を潤すとトヨはほほ笑むが、りんが突然過呼吸に襲われ外へ飛び出す。りんは「戻らないと」と呼吸を整え、再び部屋へ戻った。

直美はトヨの手を握り、「いるよ。キクさんも大家さんも、チュウも、私の友達で看護婦のりんも」と優しく語りかける。嘉平は「トヨさんのために、看護婦が2人も来てくれてるぞ。ぜいたくな話だよ」と笑い、キクも冗談を飛ばす。丸山が足を揉むなか、部屋には穏やかな笑いが広がり、りんはその光景を静かに見つめた。やがて直美が「チュウ…チュウもういいよ」と声をかけた。トヨは穏やかな笑みを浮かべたまま息を引き取った。直美は、十分な医療を受けさせられなかったことを悔やむが、嘉平は、住み慣れた長屋での大往生だったと述べた。

病院では教授助手の黒川勝治(平埜生成)がりんのことを心配。りんをすぐ処分しないのは病院の責任を認めないためで、このまま働かせ続けること自体が彼女を追い詰めていると直美へ伝える。その後、直美は包帯を巻く練習を続けるりんに腕を差し出す。震える手で包帯を巻こうとしたりんは、「看護婦として正しいと、人としての正しい…。うん…私、間違えてばっかりだから、考えだすと、わかんなくなってきて…」と涙ながらに吐露。山本の最期を思い返し、自分の看護が正しかったのか答えを見失っていた。

夕暮れ、直美が団子屋を訪ねると、店を継いだ丸山が、長屋の状況を伝えながら笑顔で働いていた。そこへ、心を閉ざしたような表情のシマケンが通りかかり、直美と無言で会釈を交わした。

朝ドラ「風、薫る」とは?

大関和と鈴木雅という実在した2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフにした朝ドラ。激動の明治時代、まったく違う境遇に生まれ、それぞれ生きづらさを感じていた2人の女性が、未開の看護の道を切り開いていく姿を描く。「あなたのことはそれほど」「病室で念仏を唱えないでください」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの連ドラで知られる吉澤智子さんが脚本を書き、Mrs. GREEN APPLEが主題歌「風と町」を歌う。

配信元: iza!

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