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重症化した場合の死亡率は50%も…犬の『熱中症』のサインとは?特に『リスクが高い犬種』や正しい応急処置【獣医師執筆】

重症化した場合の死亡率は50%も…犬の『熱中症』のサインとは?特に『リスクが高い犬種』や正しい応急処置【獣医師執筆】

夜間救急の現場から

点滴する犬

熱中症は、実は診断がなかなか難しい病気です。

勤務医時代に、呼吸困難で来院したバーニーズ・マウンテン・ドッグを、上司の獣医師が熱中症と診断。抗生物質や抗炎症剤などの薬物治療を一切行わず、冷却処置だけで元気にして帰していくのを見て、「的確な診断と治療の重要性」を強く再認識しました。

一方で、熱中症は重症度に大きな幅があります。1時間ほど冷やすだけで元気になる子もいれば、体温を下げることはあくまで治療の入口にすぎず、ボロボロになった体を何日もかけて立て直す必要があるケースも。

当院を開業して2年目の夏、冷房のない部屋でお留守番をしていたパグが、夜間に運び込まれました。体温計で測りきれないほど高体温で、意識もない状態でした。

熱を下げるだけでなく、即座に点滴を開始し、昇圧剤や輸血なども必要に応じて対応しながら、ミスが許されない数日間を乗り越えて、最終的に元気に退院していただくことができました。

獣医師からのメッセージ

犬は、人間のように汗をかいて体温を下げることができません。また、体表が保温性の高い毛皮で覆われているため、より暑さに弱い生き物です。

さらに犬はどんなに暑くても、散歩やドッグランでは嬉しくてはしゃいでしまいます。元気そうに見えても、かなりの高熱になっている可能性があることを忘れないでください。

熱中症は、命を奪う可能性がある病気です。一度も熱中症にさせないよう、夏場は十分に注意してあげることが大切です。

もし万が一熱中症が疑われる場合には、必ず動物病院を受診してください。

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