冷却スプレーは衣類やタオルに吹きつけるだけでひんやりするため、外出先でも手軽に使える暑さ対策の1つです。
一方で、冷却スプレーは使い方を誤ると、凍傷や引火などの事故につながるおそれがあります。
肌に直接かけずに服の上から使う理由も、そうした事故と関係があるようです。
本記事では、製品安全などの分野で製品事故の原因調査や情報提供を行う、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)の情報をもとに、冷却スプレーの仕組みや注意点を見ていきます。
冷却スプレーは、気化熱で一時的に温度を下げる
NITEによれば、一般的なスプレー式の冷却剤は主にLPガスと水でできており、『気化熱によって氷を作る』製品です。
※写真はイメージ
スプレーを吹きつけると、液体やガスが蒸発する過程で熱が奪われ、触れた部分が冷たく感じられる仕組みとなっています。
冷たさを手軽に得られる一方で、近すぎる距離から長い間吹きつけると、想定以上に冷えすぎるおそれがあるため、注意が必要です。
暑い時ほどたくさん使いたくなりますが、冷える仕組みを知ると、表示されているプッシュ回数や時間を守る重要性が分かるのではないでしょうか。
※写真はイメージ
服の上から使うと、冷たさをやわらげながら身体を冷やしやすい
冷却スプレーを服の上から使う理由は、肌へ直接強い冷気を当てずに冷たさを伝えられるためです。
※写真はイメージ
肌に直接吹きつけると、噴射した場所に冷気が集中しやすくなるため、肌への刺激が強くなるおそれがあります。
衣類用の冷却スプレーは、服やタオルに吹きつけ、冷えた布地を通して身体を冷やすのが正しい使い方です。
ただし、製品によって用法や成分は異なるため、すべての冷却スプレーが同じ方法で使えるわけではありません。
使用前には必ずパッケージや本体表示を見て、衣類用なのか、肌にも使えるのかを確認しましょう。

