●事件の原因は睡眠薬だけだったのか
さらに検察官が問いかけた。
検察官:事件のとき、そこまで怒ったのはどうして。
被告人:よくわかりません。睡眠薬のせいで発狂してしまって。
検察官:睡眠薬って、そういう効果があるもんなんですか。
被告人:こんなこと初めてなので、わかりません。
被告人は弁償金を工面するため車を売却し、事件を機に仕事も失って無職となった。睡眠薬を処方されていた背景には、仕事上のストレスがあったという。
被告人は「今後は睡眠薬を飲まない」「寝れなかったら起きてる」と再発防止策を口にした。しかし、事件に至った経緯や激しい怒りの理由について、最後まで十分な説明がなかった。
法廷では、被害者が受けた恐怖の大きさだけが強く印象に残った。

