前頭側頭型認知症で利用できる医療費助成制度

前頭側頭型認知症は前頭側頭葉変性症として指定難病に含まれており、一定の条件を満たせば、指定難病医療費助成制度により自己負担額が軽減されます。さらに、介護保険を利用した在宅サービスや施設サービスのほか、症状や生活への影響の程度によっては、障害年金や自立支援医療(精神通院医療)などの公的支援制度を併用できる場合もあります。
「前頭側頭型認知症の治療とは?」についてよくある質問
ここまで前頭側頭型認知症の治療とは?薬物療法と非薬物療法の進め方などを紹介しました。ここでは「前頭側頭型認知症の治療とは?」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
アルツハイマー型認知症の薬は使えますか?
伊藤 規絵医師
アルツハイマー型認知症で使われるコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジルなど)は、前頭側頭型認知症では有効性がはっきりせず、かえって興奮や行動異常を悪化させる可能性が指摘されています。一方、メマンチンは一部で症状改善の報告もありますが、十分なエビデンスがなく、標準治療には位置づけられていません。症状の進行を遅らせる方法はありますか?
伊藤 規絵医師
前頭側頭型認知症では、残念ながら現在のところ病気そのものの進行を遅らせる治療法は確立していません。ただし、早期から専門医とつながり、行動障害や睡眠障害、気分の落ち込みなどの症状を抑える薬物療法や非薬物療法での適切なコントロールは、本人と家族の生活のしやすさを保つうえでとても重要です。

