「前立腺がん検査」で見つかる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「前立腺がん検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
前立腺がん
前立腺がんは前立腺に発生する悪性腫瘍です。加齢とともに発症リスクが高まり、早期には自覚症状がほとんどみられないこともあります。進行すると排尿困難や血尿、骨転移による腰痛などが現れる場合があります。PSA検査で異常を指摘された場合は、泌尿器科で精密検査を受けましょう。治療には手術、放射線治療、ホルモン療法などがあり、病期や年齢、全身状態に応じて選択されます。50歳以降で検査を受けたことがない方や、家族歴がある方は早めの相談が推奨されます。
前立腺肥大症
前立腺肥大症は、加齢に伴って前立腺が大きくなり、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす病気です。尿が出にくい、夜間頻尿、残尿感などの症状がみられます。生活習慣の見直しや薬物療法が基本となり、症状が強い場合は手術を行うこともあります。排尿トラブルが続く場合は泌尿器科を受診しましょう。前立腺がんと症状が似ているため、検査による鑑別が重要です。
前立腺炎
前立腺炎は前立腺に炎症が生じる病気で、細菌感染や骨盤内の血流低下などが関与すると考えられています。排尿時の痛みや頻尿、会陰部の不快感、発熱などがみられることがあります。細菌性の場合は抗菌薬による治療が行われ、症状に応じて鎮痛薬などを使用することもあります。発熱や強い排尿痛がある場合は早めに泌尿器科を受診しましょう。放置すると症状が長引くことがあります。
前立腺がんが見つかった場合の治療と予防法
以下では、前立腺がんの治療法と、効果が期待できる予防法について解説します。
前立腺がんの治療方法と費用
前立腺がんの進行の度合い(ステージ)や患者さんの体力、持病などを総合的に考慮し、治療法が選択されます。手術で前立腺を取る場合、現在日本ではロボット支援手術が保険適応となっています。費用の目安は3割負担の場合約50万円前後ですが、高額療養費制度が利用できるため、多くのケースでは10万円程度となるでしょう。入院が必要となるため、食事や個室代が別途かかります。放射線治療の場合、基本的には外来通院で治療を受けることができます。現状ではIMRT(強度変調放射線治療)が行われることが一般的と考えられます。この場合、3割負担では初回治療日は33,000円程度、2回目以降は11,000円程度1回ごとにかかります。IMRTの場合には33〜41回程度の治療回数となるため、3割負担の場合には45万円ほどかかると考えられます。こちらも高額療養費制度が利用できます。前立腺がんの治療には、内分泌療法(ホルモン療法)や抗がん剤治療などがあります。これらは飲む期間や薬の種類によって費用が異なります。
前立腺がんの予防に効果が期待できる生活習慣
がん予防のためには、禁煙や節酒、健康的な食生活、適度な運動、適正体重を保つことが大切です。また、前立腺がんの場合、大豆イソフラボンや緑茶に含まれるカテキン、トマトに含まれるリコピンなどに予防効果がある可能性が指摘されています。普段の生活にもぜひ取り入れてみましょう。一方で、高脂肪食やメタボリックシンドロームなどは前立腺がんのリスクを高めることも報告されています。脂質の摂り過ぎや運動不足は避けたい生活習慣といえるでしょう。排尿時の痛みや頻尿、血尿など気になる症状がある場合は、放置せずに泌尿器科を受診することが大切です。また、無症状であっても50歳以上の方はPSA検査によるデメリットも理解したうえで、年1回のがん検診受診を検討しましょう。

