「ショートスリーパー」についてよくある質問

ここまでショートスリーパーについて紹介しました。ここでは「ショートスリーパー」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ショートスリーパーの方の性格に特徴はありますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
性格とショートスリーパーを直結させる強い根拠はありません。自然短眠の報告では活動的に見える人が出てくることはありますが、対象人数が少ない研究も多く、性格だけで判断できるものではありません。
一方で注意したいのは、「睡眠が少なくても平気」に見える状態が、体質だけでなく躁状態や軽躁状態でも起こりうることです。睡眠が急に短くなった、気分が高揚して活動が止まらない、浪費や衝動性が強い、といった場合は、ショートスリーパー体質と決めつけず、医療機関で相談してください。
まとめ
ショートスリーパーとは、短い睡眠でも日中の眠気や機能低下が目立たず、長年そのパターンが安定している人を指すことが多い概念です。多くは6時間未満の睡眠で保たれますが、単に睡眠時間が短い人すべてを意味するわけではありません。背景にはDEC2(BHLHE41)など複数の遺伝子が関わる可能性が報告されていますが、まだ研究途上の部分もあります。
予防医療の観点では、短時間睡眠の多くは睡眠不足であり、注意力低下、事故リスク、生活習慣病、抑うつ、死亡リスクとの関連が示されています。だからこそ、ショートスリーパーを目指すのではなく、まずは「日中に眠くないか」「休日に寝だめしていないか」「いびきや無呼吸はないか」を確認し、必要なら睡眠医療の専門家に相談することが大切です。
「6時間未満でも元気だが、本当に体に悪くないのか不安」という方は、健診で血圧・血糖・脂質・体重の変化を確認し、日中の眠気や事故リスクが増えていないかを定期的に点検しましょう。睡眠は削るものではなく、健康への投資です。自分に合った適正な睡眠を確保することが、日中のパフォーマンスと将来の健康寿命を守るうえで重要です。

