5. 治療を中断すると費用が増えるリスク
バセドウ病は、症状が落ち着いてきたからといって自己判断で薬をやめてしまうと、再燃(症状の再発)するリスクがあります。再燃した場合、再び高用量の薬が必要になり、治療期間が延びることで総費用が増えてしまいます。
また、治療が不十分なまま放置すると、「甲状腺クリーゼ」と呼ばれる生命にかかわる重篤な状態に陥るリスクもゼロではありません。甲状腺クリーゼは緊急入院・集中治療が必要になり、医療費が一気に数十万円規模になることもあります。
月数千円の通院費を節約しようとして治療を中断することが、結果的に大きな医療費につながる可能性があります。気になることがあれば、遠慮なく主治医に相談してください。
編集部まとめ
バセドウ病の治療費は、外来・再診であれば月1,700〜8,000円程度が一般的です。治療法の選択や病状によって費用は変わりますが、公的制度をうまく活用することで自己負担を大幅に抑えることができます。
再診の通院費は月1,700〜4,000円程度(月1回通院の場合)が目安
高額療養費制度・限度額適用認定証を活用すると、手術・入院時の自己負担を大幅に抑えられる
会社員は傷病手当金、長期通院の方は医療費控除の活用も検討したい
自己判断で薬を中断すると再燃リスクが高まり、結果的に費用が増える可能性がある
費用面の不安は、医療ソーシャルワーカーへの相談で解決できることが多い
バセドウ病と診断されたら、まず主治医に治療方針と費用の見通しを確認してみましょう。利用できる公的制度については、受診している病院の医療ソーシャルワーカー(もしくは医事課窓口)に相談すれば、申請手続きも含めてサポートしてもらえます。費用の見通しが立つだけでも、治療は続けやすくなります。
「制度のことを聞いてもいいのか」と遠慮する必要はありません。費用面の相談は医療機関のスタッフが日常的に対応しており、遠慮なく聞いて問題ありません。
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。医療費・制度内容は変更される場合があります。最新の情報は各医療機関・保険者・行政窓口にてご確認ください。本記事は医療上のアドバイスを提供するものではありません。
参考文献
医科診療報酬点数表
バセドウ病治療ガイドライン2019

