“汗が止まる”のは悪循環の入り口―救急医が語る「熱中症」の見逃せない危険なサイン:熱中症特集第1回「症状編」

“汗が止まる”のは悪循環の入り口―救急医が語る「熱中症」の見逃せない危険なサイン:熱中症特集第1回「症状編」

発熱があるときの「合併」リスク

感染症などで発熱しているときは、二重に熱中症のリスクになります。発熱でもともとの体温が高くなっているため、容易に高熱になりやすいのです。体調が悪いと食事や水分の量が減り、普段より脱水気味になっています。その状態で暑い屋外に出れば、さらに脱水しやすい環境に飛び込むようなものです。外気温が体温より高ければ熱は逃げにくく、すでに脱水気味では十分に汗もかけません。発熱があるときは外出を控え、室内も空調で適温に保つことが、いつも以上に大切になります。

「若いから大丈夫」ではない熱中症リスク

熱中症は、暑さの質そのものが昔とは変わってきたことによる病気でもあります。平均気温はこの20〜30年で1〜2℃ほど上がったとも言われ、「自分は若いから大丈夫」とは言い切れません。だからこそ、一つひとつのサインを見逃さないこと、そして自己判断で抱え込まないことが何より大切です。いつもと様子が違う、意識がおかしい――そう感じたら、迷わず「#7119」や「#8000」に相談し、危険なサインがあればためらわず救急車を呼ぶ。持病のある人や高齢の人は、普段からかかりつけの先生に夏の過ごし方を相談しておく。その一歩が、重症化を防ぐ確かな分かれ道になります。

暑い夏を健康で乗り切るために、熱中症についての知識をまとめた特集記事(全3回)をお届けします。熱中症のメカニズムや予防法、いざというときのための応急処置などについて正しい知識をもち、ご自身や周りの人が熱中症で倒れることがないよう、予防に努めてください。

配信元: Medical DOC

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