「たりないふたり」だからこそ言える「マジでうっせえ」
世間からは「嫉妬ばかりして恥ずかしくないのか」といったお叱りの声も届くという。しかし、山里にとって若林は単なる「他人の売れっ子芸人」ではない。かつて「たりないふたり」として、お互いのコンプレックスをぶつけ合いながら泥臭く漫才を作ってきた唯一無二の戦友だ。
だからこそ、外野からの「お前とはレベルが違う」という正論に対して、山里は感情を爆発させる。
「こちとらね、『たりないふたり』ってずっと一緒にやってきて。一時期は俺に憧れてるなんて言ってたんだぞ。そっからメキメキ才能をあらわにして、俺を置いてって、一緒にセンターマイクの前で五分で漫才作ってた過去を持つ人間が、そっから自分とはこうだとか、本当に何が好きなのかとかを見つけて、膨れ上がる才能を前に、俺がどんな思いで、両ボケだった『たりないふたり』の漫才を諦め、ツッコミに回るということをし、本当におしず(南海キャンディーズ・しずちゃん)に見せつけられた時と一緒よ。俺だってボケなのにみたいなことを思ってたけど、無理かもってやめて。それのもっとすごい経験。で、今の若ちゃんに『あんないいもん作って。ふざけんな、キャンキャン』と遠くから負け犬がキャンキャン言うことに対して、そのキャンキャン言う権利もないっておっしゃる方々。マジでうっせえ。ほんと。いいだろうが、俺が。なんでそんな嫌なんだもん。嫌なもんは嫌なの、俺は」
若林の圧倒的な才能を一番近くで認め、ひれ伏し、絶望してきた山里だからこそ、この「落選してもなお消えない嫉妬」は本物なのだ。最後に山里は「こんな人間なんでございます。カス人間でございますもんね」と改めて自虐しつつも、盟友の才能から目を背けずに「嫉妬」という形で対峙し続ける覚悟を滲ませていた。
山里はラジオ終了直後の16日午前3時にXを更新。「私の醜い嫉妬がご迷惑をおかけしました」とつづり、放送内容を振り返った。
山里は1977年生まれ、千葉市出身。関西大を卒業後、2000年にお笑い芸人としてデビュー。03年にはしずちゃんと南海キャンディーズを結成し、2年目の04年に「M-1グランプリ」で準優勝を果たし、一躍注目を集める。現在は日本テレビ系「DayDay.」のメインMCやTBSラジオ「水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論」のパーソナリティなどを担当し、テレビ・ラジオの第一線で活躍中。趣味は読書、ラジオを聴くこと。妻は女優の蒼井優。

