日本テレビが16日、公式Xに投稿した画像がちょっとした話題を集めている。画像には「7.18 SAT 7:01PM」と書かれ、続きはモザイクで隠されている。描かれているのは青いシルクハットのイラスト。その上には「?」が立っており、その真ん中には「KING OF QUIZ」と書かれている。ここまで書かずとも、中高年にはお分かりだろうが、この画像は同局系の伝説のクイズ番組「史上最大!アメリカ横断ウルトラクイズ」で使用されていた小道具だったからだ。
知力・体力・時の運!日本中が熱狂した木曜の夜
「アメリカ横断ウルトラクイズ」は1977年、毎週木曜放送の「木曜スペシャル」の1企画としてスタート。92年まで年1回、毎秋にレギュラー放送され、その後98年にも特別番組として放送された、視聴者参加型クイズ番組の金字塔だ。延べ26万人以上が挑戦したこの番組では、「知力・体力・時の運」を合言葉に、アメリカ大陸を横断しながら1000問以上のクイズに挑み、決勝地のニューヨークを目指すという壮大なスケールを誇った。
番組を彩ったのは、「Mr.ウルトラクイズ」福留功男アナウンサーによる「ニューヨークへ行きたいかー!」という魂の叫びや、敗者を温かく、時にコミカルに見守る「敗者の味方」こと徳光和夫アナウンサー、そして2代目の福澤朗アナウンサーによる「ジャストミート!」といった名フレーズだ。後楽園球場(第12回以降は東京ドーム)での第1次予選の○×クイズから始まり、成田空港での壮絶なジャンケン、過酷な機内ペーパークイズ、そして米国各地だけではなく、カナダ、メキシコ、南米、果てはオセアニアまで大移動して行われるバラマキクイズや大声クイズなど、挑戦者たちのドラマは日本中を熱狂させた。
さらに、クイズに敗れた者たちを待ち受ける超過酷な「罰ゲーム」と、その罰ゲーム後からの強制送還という非情なルールもまた、番組の大きな名物であった。そして、今回のティザー画像に描かれた青いシルクハットこそが、クイズの際に挑戦者が被る「ウルトラハット」だ。早押しボタンを押すと同時にハテナマークが立ち上がるこのハットを被ることは、当時の挑戦者にとって憧れであった。
特に89年に放送された第13回大会は、東大、慶応、立命館といった有名大学のクイズの猛者たちが勝ち上がり、ハイレベルな大熱戦を繰り広げた「神回」として今なお語り継がれている。この番組が残した影響は凄まじく、また、2021年には小学館の学習雑誌「幼稚園」12・1月号の付録として、ボタンを押すと鳴る本物の音を再現した「ウルトラハット」が封入され、大人のファンの間でも争奪戦が繰り広げられた実績がある。
ファンが寄せる「期待」と「現実的な壁」
日テレ公式が投稿した「ウルトラハット」を彷彿とさせるティザー画像に対し、SNSでは当時の熱狂を知るファンから大きな歓喜の声が上がった。
「ニューヨークへ行きたいか〜!?」
「え!?もしや復活する??? 大好きだったな~福留さん時代をよく見てました」
「まじで?? ・・・ほんとなら28年ぶりに本気で参加目指さないといけないんだけどw(もう無理だろなぁw 昔でさえ参加した2回とも東京ドームの芝生まで降りれなかったしw)」
「復活してくれるんですか!? 今後、出囃子は『スタートレック』のテーマにします…!!」
かつて番組に出場することを夢見ていた人や、毎週木曜日の夜にテレビにかじりついていた世代にとって、この青いハットは青春そのものなのだ。
しかしその一方で、冷静に現代のテレビ業界の状況を見据えるファンからは、復活を喜びつつも不安視する声も多く寄せられている。
「予算や治安など今の時代に復活はさすがに無理でしょう」
「黄金期のウルトラクイズを知る視聴者達は、令和の貧弱な日テレの予算規模で行われる新作に落胆する未来を容易に想像出来る」
「復活してほしい気持ち半分、いざ復活したらイメージと全然違うから復活してほしくない気持ち半々かな…」
「ひょっとして・・・復活??司会はだれ??本当なら、久々にテレビが見たくなったわwww今の時代、いろいろと制限や,予算などでもう無理だろ思っていたが・・・」
「アメリカ横断ウルトラクイズを匂わす投稿があったが、本編復活出来たら本当にすごいと思う、今では出来ないテクニックでの出国処理とかコンプラ的に大丈夫なのかな罰ゲーム?とか、新たなブレイクスルーをもって挑むのかは注目したい」
「一度復活した時色々変えすぎて面白くなかったの覚えてます。昔のまんまの展開なら期待してます。でも多分芸能人が出て素人さん使わなそう」
「どうせ、頭のいいタレント出演のバラエティゲームでしょ」
かつてのように一般の素人参加者が米国を横断し、過激な罰ゲームに挑むという演出は、現代のコンプライアンスや予算、安全面の制約から「完全に再現するのは不可能ではないか」という現実的な指摘だ。

