ネット広告疲れで「紙の本」が再評価?「通知ゼロ」「充電不要」共感広がる理由

ネット広告疲れで「紙の本」が再評価?「通知ゼロ」「充電不要」共感広がる理由

アナログな「紙の本」が持つメリットを再評価する投稿が、SNSで話題になっている。

きっかけとなったのは、あるXユーザーによる「ネット広告の消し方がわからず、途中で記事を読むのを諦めることが日常茶飯事になった」という趣旨のポストだ。従来の雑誌広告やテレビCMは、それ自体がコンテンツの利用をやめる理由にはならなかったのに対し、現代では広告とコンテンツの関係が根本的に変わってしまったという指摘がなされている。

この投稿を引用する形で、別のユーザーが「最近、『紙の本って無駄な情報が一切なくていいな…』と思い始めてます」と投稿。これが多くの共感を集め、そこから「紙の本の価値」をめぐる議論へと発展した。

通知や広告に邪魔されない「遮断装置」

Xでは、紙の本の具体的なメリットについて、さまざまな角度から共感の声が寄せられている。最も多く挙げられたのが、読書を「外部から邪魔されない」という点だ。

「紙の本はいいぞ。なにせ読んでる途中に広告が一切出ないからな」

「紙の本なら勝手に違うページに行くことないし、求めてない情報は表示されないし」

「紙の本、情報量が少ないんじゃなくて『今読んでる本以外の情報が入ってこない』のが良いんだよな。情報過多の時代における遮断装置」

スマホやタブレットで文章を読んでいると、SNSの通知が届いたり、画面を覆い隠すポップアップ広告が表示されたりして、集中力を削がれやすくなる。そうしたノイズが一切入らない「閉じた空間」こそが、紙の本の最大の価値だとする意見が目立つ。

「物質」ならではのメリット

また、デジタルにはない「物質」ならではの利便性を挙げる声も多い。

「充電気にしなくていいし、しおりを挟んでおけばどこまで読んだかわからなくならないし、手に持った時の厚みでだいたい残りページ数が何割くらいかわかる」

「紙の本って飽きないんですよね。本の匂い、重さ、ページを捲る音、紙の質感、画像としてでなく文章を追うので目の負担も結構変わる気がする」

「紙の本は自分の意思で扱いやすい。めくる速度も自在。みたいページすぐさがせる。最大のメリットはぱらぱらできること」

バッテリー残量を気にする必要がないことや、直感的に進捗を把握できることなど、五感を通じた読書体験が好まれている。また、ページをパラパラと素早く行き来できる立体的な操作性も、デジタル画面には真似できない強みとして指摘されていた。

さらに、

「目先の市場懸念として『サービス終了&出版規制』があり、実物の書籍の重要性は跳ね上がるだろうと読んでいる。デジタルだとプラットフォームが潰れたりひとたび『有事』になったりすれば一斉に、参照が不可能となる」

との意見も。デジタルコンテンツの利用がプラットフォーム側への依存と表裏一体であるという指摘は、本や雑誌のみならず、音楽、映画、ゲームなど、さまざまなメディアに当てはまるものだろう。

配信元: iza!

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