食い違う証言
「川口が蹴って倒してから、『やれ』って言われました」
「自分は事件の中で指示出したのは一切ありません」
「僕の記憶だと馬乗りはないです」

証言台の前で繰り広げられたのは、食い違う被告らの証言だった。
誰が話していることが「事実」なのか。これまでの裁判で語られていたことは「真実」だったのだろうか。裁判を傍聴していて疑問が深まっていった。
「この裁判で正直に話します」
2024年10月、江別市の公園で千歳市の大学生・長谷知哉さん(20)が現金など奪われ、激しい暴行を受けて死亡した事件。
この事件で強盗致死などの罪で長谷さんの交際相手、八木原亜麻(やぎはら・あま)被告、友人の川村葉音(かわむら・はおと)被告ら6人が起訴された。このうち川村被告は先月の裁判で懲役30年の判決を受け、本人と検察側の双方が控訴している。

そして13日から主犯格とされる川口侑斗(かわぐち・ゆうと)被告と当時17歳の少年の裁判が始まった。当時17歳の少年について、川村被告らは先月までの裁判で川口被告の次に暴行した人物と答えている。
以前、川村被告の裁判のとき証人として呼ばれ、宣誓拒否した川口被告。初公判でこう述べた。
川口被告「間違っているところはありません。本当にひどいことをしました。申し訳ありません。この裁判で正直に話します」

