土用の丑の日の風習

夏の土用の丑の日には、うなぎを食べる以外にもさまざまな習慣があります。
土用の丑の日は年に数日ありますが、人々がとくに意識するのは夏の土用です。湿度が高く気温も上がる夏は体調を崩しやすいため、「栄養のあるものを食べる」習慣が根づいたのでしょう。ほかの習慣も、夏を迎える準備として理にかなっています。
土用の虫干し:梅雨の間に湿気を含んだ衣類を風に当てて干す作業です。昔は衣類だけでなく、書物や掛け軸など大切なものも陰干しして乾燥させていました。
丑湯(うしゆ):薬草を入れたお湯につかる習慣です。江戸時代には桃の葉を使った「桃湯」が親しまれていました。あせもや湿疹ができやすい夏にぴったりですね。
なお、土用の期間は「土を動かしてはいけない」とされ、庭いじりや基礎工事などを避ける風習もあります。ただし例外の「間日(まび)」があり、この日は土いじりをしてもよいとされています。2026年の夏土用の間日は7月21日・28日・29日、8月2日です。
土用の丑には「う」のつく食べ物を

夏の土用の丑の日には、うなぎにかぎらず、縁起がよいとされる「う」のつく食べ物を取り入れてみましょう。
牛肉(うし):良質なたんぱく質が豊富。体内で作れない必須アミノ酸をバランスよく含みます。
梅干し(うめ):クエン酸が多く、疲労回復に役立ちます。すっぱさが食欲を後押ししてくれます。
瓜(うり):きゅうりやすいかなど瓜科の食材は水分が多く、体を冷やす働きがあります。ほてった体を整えたいときに。
うどん:のどごしがよく、食欲が落ちる時期でも食べやすい定番です。
このほか、夏が旬のしじみ(土用しじみ)も滋養があるとして親しまれています。地域によっては土用餅や土用卵を食べる風習もあります。
