クーラーで血圧が下がることもある?
クーラーによる寒さの刺激で血圧が上昇することがありますが、状況によっては血圧が下がるケースが考えられます。
脱水
クーラーの効いた部屋では、涼しさのために水分をとることを忘れてしまうことがあります。屋外で汗をかいた後に十分な水分補給をしないままでいると、脱水が進むことが考えられます。脱水によって、循環する血液の量が減ると、立ち上がった時などに血圧が下がり、めまいや立ちくらみを起こす可能性があります。
温度差
冷房の効いた部屋から屋外に出ると、体は熱を外へ逃がすため、血管を拡張させて血流を増やします。その結果、血管抵抗が低下し、血圧が下がる方向に働くことがあります。高齢者や降圧薬を飲んでいる方、自律神経の機能が低下している方では、血圧低下やめまい、立ちくらみが起きやすくなることがあります。
夏のヒートショックに注意!クーラーによる急激な温度変化がもたらす血圧・健康リスク
冷房病(クーラー病)
冷房病(クーラー病)とは、正式な医学用語ではなく、冷房による寒さによって起こる様々な体の不調を総称したものです。倦怠感、頭痛、肩こり、手足の冷え、食欲低下などいろいろな症状があります。急激な寒さによる自律神経の調節、発汗や脱水などいろいろな要因が関係すると考えられています。対処としては、冷房の風の当たらないところに移動する、設定温度を28℃程度に調整する、上着を羽織る、スープなどの温かい飲み物を飲むなどがあります。このような対処をしても、症状が続く場合には一般内科を受診しましょう。
高血圧
暑い屋外から冷房が強く効いた室内へ入ると、体は熱を逃がさないように血管を収縮させます。血管の抵抗が増えるため、血圧が一時的に上昇することがあります。血圧の上昇により、頭痛、めまい、胸痛、動悸などを自覚することがあります。血圧が高かった場合は、座ったり、横になったりするなど楽な姿勢をとり、数分間安静にしてから血圧を測りなおしましょう。血圧が180/120mmHg以上が続く場合や、血圧が低下しても頭痛、めまい、胸痛、動悸が続く場合は、脳・心臓疾患の可能性があるため、救急外来を受診しましょう。
低血圧
冷房の効いた室内から暑い屋外へ出ると、体は熱を逃がすために血管を拡張させます。さらに、発汗による脱水などが重なると、循環する血液量が低下し、血圧が低下することがあります。代表的な症状は、めまい、ふらつき、立ちくらみ、失神などです。涼しい場所で座るか、横になれれば横になり、安静にします。意識がはっきりしており、自分で飲める場合には、水分を少しずつ摂取します。自力で水分を取れない、意識がもうろうとしている、呼びかけへの反応がおかしい場合は、熱中症などの可能性があるため、救急車を要請しましょう。症状が落ち着いても、失神した場合や、症状を繰り返す場合は、貧血が隠れていたり、不整脈の可能性があったりするため、内科または循環器内科を受診しましょう。

