避けては通れない社会課題「口蹄疫」への覚悟
今作では、家畜伝染病「口蹄疫」という重い社会的テーマにも踏み込む。黒沢プロデューサーによると、このエピソードは原作者の藤岡氏から提案されたプロットに盛り込まれていたもので、「防疫の重要性を広く認識してもらうために、社会的な意味を含めてやりましょう」と満場一致で映像化が決まったという。
山田は、宮崎で実際に口蹄疫対応に携わった獣医師から直接話を聞いたことを明かし、「命を救うために獣医師になったのに、自分の手で殺処分しなけらばならないという局面に聡里として立ち向かっていく。私自身としての覚悟を持って撮影に臨まないといけないと日々感じていました」と真摯な表情で語った。當真も、「今回の台本はほとんど教材のようで、セリフにいろいろな知識が詰まっている」と話し、撮影現場で実践した防疫作業の一つ一つが命を守ることにつながると実感したという。
作品では、獣医師の使命だけでなく、防疫や命と向き合う現場の葛藤も丁寧に描かれる。エンターテインメントとしてだけではなく、社会課題への理解を深める作品としても注目を集めそうだ。

