育児書の影響で
そんなある日、読んでいた育児書の一文が目に留まりました。
「子どものわがままは、“何を言ったか”ではなく、“なぜ言ったか”を見る」
その言葉を読んだとき、私はハッとしました。
息子は本当にお菓子が欲しいのでしょうか。
もしかしたら、保育園で頑張ったことや、ママと離れて寂しかった気持ちを受け止めてほしいだけなのかもしれない──そう思ったのです。
本当に欲しかったのは
次に「コンビニ行きたい!」と言われた日、「今日は特別だよ」と声をかけ、一緒にお店へ入りました。
とても嬉しそうな息子。ところが、家に帰ってから私は意外な光景を目にしました。
あれだけ欲しがっていたお菓子を「あとで食べる」と言って、その日は食べなかったのです。
その姿を見て、私はようやく気づきました。
彼が本当に欲しかったのは、お菓子そのものではなく「自分の気持ちを受け止めてもらえた」という安心感だったのです。

