スイカの栄養は?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
喜井りか(管理栄養士)
高齢者福祉施設や食品メーカーでの経験。現在は栄養学の知識をいかし、季節の食材や健康に役立つ情報をWeb記事にて執筆している。
スイカとは?

スイカは、ウリ科スイカ属に分類される果物です。原産地はアフリカとされており、日本には室町時代から江戸時代頃に伝わったと考えられています。果肉の約90%が水分で構成されており、みずみずしい食感とさっぱりとした甘みが特徴です。暑い季節に食べやすく、古くから夏の風物詩として親しまれてきました。一般的には果物として扱われていますが、植物学上はメロンやきゅうり、かぼちゃなどと同じウリ科の仲間です。農林水産省では果実的野菜に分類されることもあり、果物と野菜の両方の特徴を持つ食品といえます。
スイカに栄養はない?含まれる栄養素とは

スイカはほとんどが水分でできているため、「栄養がない果物」と思われることがありますが、実際はカリウムやシトルリン、リコピンなどの栄養素を含んでいます。それぞれの栄養素について詳しく見ていきましょう。
カリウム
スイカには100gあたり120mgのカリウムが含まれています。カリウムは、体内の余分なナトリウム(食塩の主成分である塩化ナトリウム)の排出を助ける働きを持つミネラルです。また、体内の水分バランスの維持にも関わっています。塩分の摂り過ぎが気になる方や、むくみ対策を意識した食生活にも取り入れられている栄養素です。
シトルリン
シトルリンは、スイカから発見されたアミノ酸の一種です。スイカの学名である「Citrullus(シトルラス)」が名前の由来となっています。シトルリンはウリ科植物に多く含まれ、特にスイカの白い部分(中果皮)に豊富です。シトルリンは体内でアルギニンへと変換されるアミノ酸で、血流との関連が研究されている成分です。スイカに含まれる成分の中でも、特徴的な成分として注目されています。
リコピン
リコピンは、スイカの赤い果肉に含まれる色素成分です。トマトにも含まれるカロテノイドの一種で、抗酸化作用を持つことが知られています。活性酸素は、紫外線やストレスなどによって体内で発生します。リコピンは、活性酸素から体を守る働きを持つことが知られている成分です。
β-カロテン
β-カロテンは、緑黄色野菜や果物に含まれる色素成分です。体内で必要に応じてビタミンAに変換されるため、「プロビタミンA」とも呼ばれます。β-カロテンには抗酸化作用があり、紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素から体を守る働きが研究されています。
ビタミンC
スイカには100gあたり10mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCは、コラーゲンの生成に関わる栄養素です。また、抗酸化作用を持ち、活性酸素から体を守る働きがあることでも知られています。

