■ 山田さんは宮城へ向かうのか?「実家の電話番号」という希望
自力で東京へ戻れないみいちゃんが、生きているうちに山田さんと再会するルートはただ一つ。「山田さんがみいちゃんの異変を察知し、宮城へ駆けつけること」しかない。
現在、薬漬けのみいちゃんとはLINEで連絡が取れる状況ではない。さらに山田さんは、みいちゃんが宮城のどの地域に住んでいるのかを正確に把握している描写がないため、仙台駅で降りたとしても、自力でみいちゃんの元へたどり着くことは困難だろう。
だが、ここで一つの希望となる伏線がある。みいちゃんが東京の山田さんの家で暮らしていた時、緊急連絡先として「みいちゃんのママの電話番号」のメモが自宅の壁に貼られていたのだ。山田さんがこの番号を頼りに実家に連絡を取れば、「みいちゃんが家出をしたこと」「行方がわからないこと」を把握できるはずだ。
■ 行方不明ポスターの謎。生きたまま再会できる可能性は…
ここから先は筆者の予想となるが、今後の展開は以下のようになるのではないだろうか。
みいちゃんと急に連絡が取れなくなった山田さんは、壁のメモを頼りにみいちゃんの実家へ連絡を入れる。そこで彼女が行方不明であることを知るが、母親や祖母はみいちゃんに無関心であり、必死に探す気配がない。事態を重く見た山田さんは、単身で宮城へ向かい、自ら捜索に乗り出す。
こう考えると、4巻裏表紙の「行方不明ポスター」の謎が解ける。 あのポスターに使われているみいちゃんの写真は、実は「みいちゃんと山田さんの2ショット写真」を切り抜いたものだ。実家の家族がポスターを作ったのであれば、東京で撮った2ショット写真を持っているはずがない。つまり、宮城へ駆けつけた山田さんが、捜索を手伝うためにあのポスターの作成を主導した(あるいは情報提供した)と考えれば、完全に辻褄が合うのだ。
しかし、この予想が正しいとすれば、残酷な結論を突きつけられることになる。
ポスターが作られたのが「12月15日以降」である以上、その時点でみいちゃんはまだ見つかっていない。そして彼女の最期は、すでに第1話で描かれている。 山田さんが必死に宮城を探し回ったとしても、みいちゃんは山田さんと生きたまま再会することなく、最期の時を迎えてしまう……その可能性が、極めて高いと言わざるを得ない。
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すれ違う二人の想いと、迫り来るタイムリミット。残る3回の更新で、亜月ねね先生はどのような結末を描き出すのか。絶望の底に一縷の救いがあることを祈りつつ、最後までしっかりと見届けたい。

