リハビリの効果と継続のポイント

国立障害者リハビリテーションセンターの報告によると、適切なリハビリによって症状が改善した方のうち、74%が開始から6ヶ月以内、97%が1年以内に明らかな機能向上や生活自立の回復を達成しています。
発症後の6ヶ月間は病院でのリハビリに集中し、退院後は地域の生活訓練や就労移行支援への移行が大切です。全体として約1年間、訓練を継続することが社会復帰の成功に欠かせません。
高次脳機能障害のリハビリについてよくある質問
ここまで高次脳機能障害のリハビリなどを紹介しました。ここでは高次脳機能障害のリハビリについてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
高次脳機能障害のリハビリはいつから始めるとよいですか?
伊藤 規絵医師
全身状態が安定したら、できるだけ早期に始めることが望ましいです。なぜなら、脳の機能的な回復は発症から時間が経っても見込めるものの、期間が経過するほどに緩やかになる傾向があるためです。
早期から理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門職によるリハビリを開始し、脳の可塑性を高めることが回復につながります。
リハビリにかかる費用や保険適用はどうなっていますか?
伊藤 規絵医師
医療費や生活支援の手続きを行うことで、自己負担を大幅に軽減できます。
医療保険は原則180日のリハビリ期限がありますが、高次脳機能障害は除外対象と規定されているため、医師が必要と認めれば期限後も保険適用で継続可能です。また、高額療養費制度や、自立支援医療も適応です。仕事中の場合は自己負担なしの労災保険、交通事故の場合は自賠責保険などが適用されます。

