クラミジア検査はいつ受けるべき?メディカルドック監修医が、検査方法・費用・無料で受ける方法・結果が出るまでの期間を解説します。

監修医師:
阿部 一也(医師)
医師、日本産科婦人科学会専門医。東京慈恵会医科大学卒業。都内総合病院産婦人科医長として妊婦健診はもちろん、分娩の対応や新生児の対応、切迫流早産の管理などにも従事。婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、内膜症、骨盤内感染症などの良性疾患から、子宮癌や卵巣癌の手術や化学療法(抗癌剤治療)も行っている。PMS(月経前症候群)や更年期障害などのホルモン系の診療なども幅広く診療している。
性感染症のひとつ、クラミジアとは?
性感染症の一つである性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという病原体が原因となる感染症です。感染しても症状が現れにくく治療の機会を逃してしまうことがあり、日本を含め多くの国で最も多い性感染症の一つです。女性の場合は特に不妊などの合併症や後遺症が問題になります。
クラミジアの原因菌と感染経路
性器クラミジアは、クラミジア菌による性感染症です。性行為などの性的な接触が主な感染経路で、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。潜伏期は1〜4週間で、感染しても無症状(不顕性感染)のケースも多いです。
女性に多いクラミジア感染の初期症状
女性の場合、初期の段階では症状がみられないケースも多いです。クラミジアが子宮の入口である子宮頸管に炎症を起こし、子宮頸管炎と呼ばれる状態になると、帯下(おりもの)が多くなります。オーラルセックスなどで咽頭(のど)に感染すると、咽頭炎が起こりのどの違和感を感じることもあります。
男性に多いクラミジア感染の初期症状
男性の場合の初期症状としては、排尿時の軽い痛みや尿道からうみのようなものが出ることなどがあります。また、かゆみや精巣のあたりが腫れる、熱が出るといった症状が出る方もいます。症状が出る方は半分くらいとされています。
無症状でも感染している?クラミジアを放置するリスクとは
男女ともに無症状でも感染している場合が多いです。そのため、治療せず放置してしまうこともあります。これは不妊や異所性妊娠(子宮外妊娠)の原因になり、妊娠中であれば早期流産につながるリスクもあります。女性の場合、慢性骨盤痛や骨盤内炎症疾患の原因にもなりえます。また、気づかないうちに周囲に感染を広げてしまう可能性もあります。
クラミジア検査はいつ受けるべき?
ここでは、クラミジア検査を考慮するタイミングについて解説します。
クラミジアの感染を疑って何日後に検査を受けたほうが良い?
クラミジアに感染する可能性がある機会があってから、2週間ほど経ったタイミングが適していると考えられます。感染機会から数日後から2週間ほどの間でも検査を受けることはできますが、菌の量が少なく偽陰性になる可能性があります。
生理中でもクラミジア検査は受けられる?
生理期間中でも検査を受けることは可能です。ただし、検査は尿や腟からの分泌物を採取して行うため、経血などが混入すると判定が難しくなることがあります。
クラミジア検査の結果は何日後にわかる?
尿や腟頸管分泌物・頸管擦過物(おりもの)や男性の尿などからクラミジアの遺伝子を検出するPCRなどでは、数時間程度で結果が判明する場合もあります。ただし、実際には検査結果の確認などに時間を要することもあり、1〜2週間程度で結果がわかるケースが多いと考えられます。
クラミジア検査の再検査が必要なケースとは?
クラミジア検査で陽性となり治療が行われた後、治癒確認のために再検査が勧められることがあります。妊婦さんの場合には、治療3〜4週間後が推奨されるタイミングです。そのほかの女性の場合、治癒確認は原則不要ですが、再感染することも珍しくないため、3か月後の再検査が望ましいとされています。

