入場者特典の転売騒動と“撃退術”
映画の大ヒットの陰で、もうひとつの話題となっているのが入場者特典を巡る動きだ。公開初日の7月24日より、鑑賞者1人につき1つ「チャームミニフィギュア(全8種・ランダム)」がプレゼントされている。注意書きでは「転売、内容の複写・複製などの行為は一切禁止」と明記されているものの、直後からフリマアプリ等で高額出品される事態が発生した。
これに対し、Xには
「まじ転売ヤー滅!!その情熱を他のことに使ってくれよ!!」
「ちいかわの入場特典案の定、高額転売されてる…無料でもらえるものが映画のチケットよりはるかに高いってなにごと??」
と、怒りの声が相次いだ。
しかし、公開2~3日が経過すると事態は思わぬ方向へ向かう。公式側が潤沢な在庫を用意していたことや、グッズの販売チャネルを分散させたことで、フリマアプリ上の価格が暴落したのだ。SNS上では
「ちいかわ入場特典メルカリの価格どんどん下がってて転売ヤーざまーみろすぎる 映画代にもならん」
「映画ちいかわ観てて(すごいなぁ)て思ったのが、入場者特典が初日で尽きないようにしていて、グッズも(全部かは知らんけど)映画館以外のオンラインやキディランドやちいかわショップなどでもある程度購入できるように分散させてるとこ凄いなぁ…て思った。ある程度の転売屋対策にはなったやろな」
と、公式の戦略を称賛する声が上がっている。
スクリーンの枠を超えて広がる「映画ちいかわ」の衝撃
初日興収9.9億円という記録的な数字と、SNSを駆け巡る「後味湊かなえ」という独特なパワーワード。そして転売問題すらも圧倒的な供給力でいなしてみせた運営陣の采配。
「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」は、単なる子供向けアニメ映画の枠を完全に踏み越え、現代のエンターテインメントが持つ底力をまざまざと見せつけている。重厚な余韻を残す物語の結末を確かめるため、劇場に足を運ぶ大人の波は、まだまだ止まりそうにない。

