投資家の桐谷広人さんが「前立腺がん」を公表。「前立腺がん」の原因・治療法を医師が解説

投資家の桐谷広人さんが「前立腺がん」を公表。「前立腺がん」の原因・治療法を医師が解説

前立腺がんの前兆や初期症状について

前立腺がんは初期段階で自覚症状が現れにくい病気です。症状が出始めるのは多くの場合、がんが成長し尿道を圧迫するようになった時といわれています。
尿道が圧迫されると、尿が出にくくなる、排尿回数が増える、残尿感が残る、時には尿失禁が生じるなどの排尿に関する問題が生じます。
これらの症状は、前立腺肥大症と共通しているため、単に年齢による変化と見過ごされてしまうこともあります。
前立腺肥大症は内側から肥大して頻尿や下腹部の不快感などの症状が出てきますが、前立腺がんは主に外側に発症します。

また、がんが進行して周辺の臓器に影響を及ぼすと、血尿や便秘などの症状が現れる場合があります。
さらに進行してがんが骨に転移すると、腰痛などの慢性的な痛みを引き起こす可能性もあります。上記の症状が現れた際は、早急に泌尿器科を受診してください。

前立腺がんの検査・診断

前立腺がんの診断にはいくつかの段階があります。主に、PSA検査、直腸診、前立腺生検、画像診断が行われます。

最初のステップとして行われるPSA検査は、血液中のPSA(前立腺特異抗原)レベルを測定し、がんの可能性を探る検査です。PSAレベルが高い場合、前立腺の問題を示唆している可能性がありますが、PSA検査だけで確定診断を下すことはできません。

次に行われる直腸診では、医師が肛門を通して前立腺を触診し、前立腺の硬さや表面の異常の有無を確認します。
また、経直腸エコーは、超音波を使用して前立腺の画像を詳細にとらえ、がんの位置や大きさを評価するために用いられます。

画像診断では、CT検査やMRI検査を通じて、がんの転移の有無や周辺組織への影響を調べます。CT検査およびMRI検査は影剤を使用するため、アレルギー反応が起こることがあります。
また、骨シンチグラフィは骨転移を探るのに用いられ、前立腺がんの進行度を把握するのに役立ちます。

もし、検査でがんの疑いが強まった場合は、前立腺生検が実施されます。前立腺の小さな組織片を採取し、顕微鏡下でがん細胞の有無を調べます。
前立腺生検の合併症には、出血や感染、排尿困難などが挙げられます。なかでも血尿、血便、精液に血が混じる血精液は頻度が高い傾向にありますが、重篤な感染症はまれといわれています。生検後に発熱などがある場合は、担当の医師へ報告が必要です。

上記の検査を組み合わせることで、前立腺がんの正確な診断、適切な治療へと繋がっていきます。

配信元: Medical DOC

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