心筋梗塞の主な症状

代表的な症状は胸痛ですが、それ以外にも様々な症状があります。
胸の痛み、圧迫感、絞扼感
心筋梗塞では、突然の強い胸の痛みや、胸の中心が締め付けられるような、または心臓がつかまれるような症状を感じることがあります。数秒から数分程度で改善するようであれば心臓以外が原因のことがあります。安静にしたり、休んだりしても、15分以上症状が続くようなら、心筋梗塞の可能性が高くなります。とくに、狭心症や心筋梗塞の既往がある方では、そのリスクがさらに高くなります。突然の胸部症状があり、改善しない場合は、救急車を要請し、速やかに医療機関を受診しましょう。
みぞおち・胃の痛み
心窩部(みぞおち・胃のあたり)の痛み、胃のムカムカする感じ、圧迫感、締めつけ感といった症状として自覚されることがあります。
食事と関係なく、このような症状を繰り返す場合や、様子を見ても治まらない時には心筋梗塞の可能性があります。高血圧、脂質異常症、糖尿病などの動脈硬化に関係のある病気を治療中である場合や、肥満の方や、現在喫煙中の方はさらにリスクが高くなります。症状があり医療機関を受診する際には、現在治療中の病気や内服中の薬も伝えるようにしましょう。
のど・あごや歯の痛み・腕や肩の痛み
のどやあご、歯に痛みを感じたり、肩や腕に締め付けられるような痛みや圧迫感が出たりすることがあります。これは、放散痛(関連痛)といって、心臓からの痛みの刺激を、のど・あご・歯・肩・腕などの痛みとして脳が認識する現象です。明らかな歯科疾患や、打撲などのきっかけがないにもかかわらず、急にのど・あご・歯の痛みが起こる場合や、痛みが治まらない場合には、心筋梗塞や狭心症など、心臓の病気の可能性があります。
心筋梗塞を発症しやすい性格

以前はタイプA(せっかちで競争心が強い)、タイプD(ネガティブで感情を抑え込みやすい)の性格的特徴と心筋梗塞の関連が指摘されていましたが、現在はその中でも、怒り、周囲への敵意、抑うつなどの要素が関連するといわれています。
怒り・敵意・攻撃性
1950年代後半から、「せっかち・競争的・攻撃的」なタイプA性格は心筋梗塞になりやすいといわれるようになりました。しかし最近では、性格の中でも「怒り」「敵意」「攻撃性」といった特性が、心筋梗塞のリスク上昇と関連することが報告されています。また強い怒りの直後に心筋梗塞などの冠動脈疾患を発症するリスクが上昇することもいわれています。
交感神経が過剰に働き、血圧が上昇し、血小板の働きが活発になることが、心筋梗塞発症のきっかけとなると考えられています。
抑うつ・不安
抑うつや不安、社会的な孤立、慢性的なストレスがあると心筋梗塞のリスクが高くなる可能性があります。その背景には、抑うつ症状があることで生活習慣が乱れることや、ストレスホルモンの増加、交感神経の活性化などが関係していると考えられています。

