「高齢者が心不全で肺に水がたまった場合」の”余命”はご存じですか?医師が症状も解説!

「高齢者が心不全で肺に水がたまった場合」の”余命”はご存じですか?医師が症状も解説!

高齢者の心不全の予後と余命の考え方

高齢者の心不全の予後と余命の考え方
心不全で肺に水がたまる状態は重症化のサインになりえますが、余命は一律に決まりません。ここでは、高齢の方の心不全の予後と余命の考え方を解説します。

予後を左右する要因

予後を左右する要因には、心不全のそもそもの原因や重症度、腎機能、血圧、不整脈、そして年齢などがあります。
同じように肺に水がたまっていても、利尿薬で改善し、退院後に安定して過ごせる方もいます。一方で、短期間に心不全を繰り返す場合や、腎機能が悪く薬の調整が難しい場合、食事がとれず体力が落ちている場合は注意が必要です。
高齢の方は、心臓だけでなく全身の状態をみて見通しを考える必要があります。検査値だけでなく、歩けるか、食べられるか、会話できるか、生活を維持できるかも大切な情報です。

余命を一概にいえない理由

心不全の余命を一概にいえないのは、経過が人によって異なるためです。急に悪化して入院しても治療で改善することがある一方、安定していた方が感染症や不整脈をきっかけに急変することもあります。
また、高齢の方は心不全以外の病気や生活環境も予後に影響します。腎不全、肺炎、脳卒中、がん、認知症、低栄養などが重なると、見通しは変わります。

心不全の進行と過ごし方

心不全の進行と過ごし方
心不全は、治療で改善しても再び悪化することがあります。再入院を防ぐためには、薬の継続、体重や症状の観察、塩分管理などが重要です。ここでは、心不全の進行と過ごし方について解説します。

再入院を防ぐための治療と管理

心不全の再入院を防ぐには、処方された薬を続けることが基本です。利尿薬、血圧を調整する薬、心臓を保護する薬、不整脈の薬などを、状態に合わせて調整します。
症状がよくなったからといって、自己判断で薬を減らしたり中止したりすると、心不全が再び悪化することがあります。副作用や飲みにくさがある場合は、主治医や薬剤師に相談しましょう。
また、心不全の原因となる高血圧や虚血性心疾患、糖尿病、腎臓病などの治療も重要です。外来での定期的な確認が再入院予防につながります。

本人や家族で取り組む体調管理

家庭では、毎日の体重、血圧、脈拍、息切れ、むくみ、食事量、尿量などを確認します。数日で体重が増える、むくみが強くなる、夜に息苦しい、横になると苦しい場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
塩分を控えることも大切です。ただし、高齢の方は食事制限を強くしすぎると、食欲低下や低栄養につながることがあります。栄養状態を保ちながら、医師や管理栄養士と相談して調整します。
家族は、本人の様子がいつもと違う、会話が少ない、動きが鈍い、食べないなどの変化にも注意しましょう。高齢の方は小さな変化が悪化のサインになることがあります。

配信元: Medical DOC

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