にんにくの栄養は?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・保存方法について解説します。

監修管理栄養士:
流田 春菜(管理栄養士)
特別養護老人ホーム、老人保健施設、合わせて5年弱の勤務経験あり。また、山口県長門市の認定栄養ケア・ステーションファンスタディに所属、地域活動として市の家庭教育学級での講演や保育園の栄養相談などを行っている。こども食堂での食育経験もあり、こどもから高齢者まで幅広くお話させていただいています。
にんにくとは?

にんにくは独特の香りと辛味をもつ野菜で、香り成分であるアリシンは、切ったりすりおろしたりすることで生成されます。春から夏の時期に新物が出回りますが、貯蔵されたものを一年中手に入れることができます。炒め物や揚げ物などさまざまな料理に利用されています。また、チューブタイプのすりおろし、ガーリックパウダーなどは手軽に使用することができ、常備されている方も多いのではないでしょうか。
にんにくに含まれる栄養素

ビタミンB1
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、にんにく(りん茎・生)100gあたりのビタミンB1は0.19mgです。ビタミンB1は各種酵素の補酵素として体内のエネルギー代謝に関わる栄養素で、欠乏すると倦怠感、食欲不振、浮腫などを伴う脚気(かっけ)、ウエルニッケ脳症、コルサコフ症候群等が起こることが知られています。
ビタミンB6
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、にんにく(りん茎・生)100gあたりのビタミンB6は1.53mgです。ビタミンB6は補酵素として体内でのアミノ酸及び脂質の代謝、神経伝達物質の生成等に関与しています。たんぱく質の摂取量が多いときにはビタミンB6の必要量も増加します。
葉酸
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、にんにく(りん茎・生)100gあたりの葉酸は93μgです。葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球の形成にかかわる栄養素です。妊娠期に重要とされる栄養素のひとつです。
食物繊維
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、にんにく(りん茎・生)100gあたりの食物繊維は6.2gです。食物繊維は健康的な食生活を支える栄養成分として知られています。また、日本人の食事摂取基準(2025年版)では、生活習慣病予防の観点から目標量は30〜64歳の男性20g以上、女性18g以上と示されています。
カリウム
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年によると、にんにく(りん茎・生)100gあたりのカリウムは510mgです。カリウムは体内の浸透圧を調整し、摂り過ぎたナトリウムの排出を促す働きがあるため、血圧の維持にも関与しています。日本人の食事摂取基準(2025年版)では、18歳以上の目安量は男性2500mg以上、女性2000mg以上とされており、生活習慣病予防の観点からはより多い摂取が望ましい目標量(男性3000mg以上、女性2600mg以上)も示されています。なお、腎機能が低下している方などカリウム制限が必要な場合は、医師や管理栄養士に相談しましょう。

