治療を続けることの大切さ
関節リウマチは早期に適切な治療を開始し、継続することが非常に重要です。放置したり治療を中断したりすると、関節の変形や破壊が進み、日常生活への影響が大きくなります。重度の関節破壊が起きると、人工関節置換術などの手術が必要になる場合もあり、手術・入院費用の方がはるかに大きな負担になることがあります。
■ 安定期(外来通院)・主な治療・処置:MTX等の内服薬+定期採血
・概算費用(3割負担):月3,000〜10,000円程度
■ 活動期(生物学的製剤使用)
・主な治療・処置:生物学的製剤+内服薬
・概算費用(3割負担):月17,000〜100,000円程度
■ 重症化(人工関節置換術)
・主な治療・処置:入院(1〜2週間程度)・手術・リハビリ
・概算費用(3割負担):片側で50万〜100万円超(高額療養費適用後も数万〜数十万円)
※上記はあくまで目安です。受診する医療機関や検査内容・投薬内容により異なります。
費用面では確かに生物学的製剤は高額ですが、治療を継続して炎症をコントロールすることで、重症化や手術を回避できる可能性が高まります。長い目で見ると、治療継続は身体的にも経済的にも合理的な選択です。
編集部まとめ
関節リウマチの治療費は、使用する薬剤の種類や病状によって大きく異なります。内服薬(MTX等)のみであれば月2,000〜10,000円程度ですが、生物学的製剤を使用する場合は月17,000〜200,000円(3割負担)程度になることがあります。ただし、高額療養費制度などの公的制度を活用することで、実際の自己負担は大幅に軽減できます。
安定期の外来通院費は月3,000〜10,000円程度(3割負担)が目安。診察料・採血・内服薬が主な費用。
生物学的製剤を使用する場合は月17,000〜100,000円(3割負担)程度かかることがある。バイオシミラーへの切り替えで費用を抑えられる場合も。
高額療養費制度を使えば、月の自己負担上限が収入に応じて抑えられる。限度額適用認定証の事前取得やマイナンバーカードを利用すると、窓口負担を最初から上限額に抑えられる。
悪性関節リウマチは指定難病の対象。40歳以上であれば介護保険(特定疾病)の対象になり、訪問リハビリ等を低負担で利用できる。
費用面の不安は、医療ソーシャルワーカーへの相談で解決できることが多い。
関節リウマチと診断されたら、治療費の見通しを主治医や医療ソーシャルワーカーに早めに確認することが大切です。医療ソーシャルワーカーは病院の相談窓口に在籍しており、利用できる制度の整理や申請のサポートをしてくれるので、遠慮なく相談してみましょう。費用の見通しが立つだけでも、治療は続けやすくなります。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。制度の内容・自己負担限度額等は変更になる場合があります。最新情報は加入している健康保険の窓口や市区町村にご確認ください。

