尿路結石による痛みの特徴とは?メディカルドック監修医が痛みを感じる原因や痛む場所・痛みがいつまで続くかも解説します。

監修医師:
石川 智啓(医師)
2013年名古屋大学医学部卒。初期研修修了後、JCHO中京病院泌尿器科、小牧市民病院泌尿器科、名古屋大学医学部附属病院泌尿器科を経て、現在水野内科クリニックで勤務。日本泌尿器科学会専門医、da Vinci Surgical System コンソールサージャン・サーティフィケートの資格を有する。
「尿路結石」とは?

尿は、腎臓の腎実質で作られ、腎盂(じんう)に集められます。そして、尿管を通って膀胱に溜められ、尿道を通り体外へ排泄されます。尿路結石は腎臓から尿管、膀胱、尿道といった尿路にできる結石の総称です。腎臓と尿管の結石を上部尿路結石、膀胱と尿道の結石を下部尿路結石と区別することもあります。
尿路結石の主な症状は血尿と痛みです。なかでも、痛みはかなり激しく、疝痛(せんつう)と呼ばれるほど激烈な場合もあります。痛みだけでなく、尿路結石が尿の通り道を塞ぐことで、腎盂腎炎などの感染症の原因ともなります。
尿路結石を発症する原因

尿路結石は、構成する成分によってシュウ酸カルシウム結石、リン酸カルシウム結石、尿酸結石、シスチン結石等に分けられます。以下では、尿路結石ができやすくなる要因について解説します。
食生活・水分不足
塩分やシュウ酸、動物性タンパク質の摂りすぎが尿路結石の形成を促すことがあります。
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病に尿路結石が合併することも多いです。また、肥満の方は結石ができやすくなる場合もあります。高温環境での作業や、十分な水分補給ができない労働環境が尿路結石症の原因になることもあります。
内分泌疾患
カルシウムの代謝に影響を与える内分泌疾患や自己免疫疾患なども尿路結石症の原因となります。例としては、原発性副甲状腺機能亢進症やクッシング症候群、尿細管性アシドーシスなどがあります。
薬剤の服用
尿中のカルシウムや尿酸値の濃度が高くなるような薬剤が尿路結石の原因となるケースもあります。例えば、カルシウム代謝に関連するステロイドホルモンやフロセミド(利尿剤)、活性型ビタミンD製剤、カルシウム製剤などがあります。尿酸代謝に関連する薬剤としては、痛風の治療などに用いられる尿酸排泄促進剤や代謝拮抗薬などがあります。また、ビタミンCはシュウ酸に体内に変換されるため、過剰にビタミンC製剤を飲むことはシュウ酸カルシウム結石の原因となる可能性があります。

