尿路結石を発症すると痛みを感じる原因

尿路結石による疼痛の原因は、結石によって尿の通り道が塞がれることで、腎臓の腎盂の内圧上昇と尿管の攣縮(れんしゅく)が起こるためとされています。なお、攣縮とは、筋肉や血管が意図せずに強く収縮し、けいれんした状態を指します。
腎臓にかかる圧力が高まる
結石が尿管に詰まることで尿の流れが阻害され、尿を作っている臓器である腎臓に圧力がかかります。すると、腎臓の損傷を感知する神経線維が活性化し、結石がある側の腰のあたりに強い痛みが生じます。
尿管が結石を押し流そうとして強く収縮する
結石が尿管に詰まると、腎盂にかかる圧力が高まり、プロスタグランジンE2という物質の放出が起こります。すると、尿管は結石を早く排出しようとして攣縮します。結果として、結石周囲の尿管が強く収縮することで激しい痛みが生じます。
尿管のけいれんが続くことによる炎症性反応の連鎖
結石が尿管に詰まると、尿管は結石を押し流そうとして強く収縮します。この状態が続くと尿管周囲の血流が低下し、乳酸などの代謝産物が蓄積します。さらに炎症性物質が放出されることで神経が刺激され、痛みが強くなると考えられています。
尿路結石を発症するとどこに痛みを感じる?

尿路結石によって尿の流れが妨げられ、腎臓や尿管に圧力がかかることで痛みが生じます。そして、結石がどこにあるかで痛みの場所が変わります。
腰から脇腹にかけて
腎臓から尿管の上部にできる上部尿管結石の場合は、腰から脇腹にかけての痛みを感じます。痛みは片側に生じることが多く、「突然脇腹が激しく痛くなった」「腰を強くつかまれるような痛みがある」と表現されることもあります。
下腹部
結石が尿管の下方へ移動し、膀胱近くの下部尿管に達すると、下腹部に痛みを感じることがあります。また、頻尿や残尿感、排尿時の違和感など膀胱炎に似た症状を伴うこともあります。そのため、特に女性では膀胱炎や婦人科疾患と間違われるケースもあります。
性器の近く
結石が膀胱近くまで移動すると、男性では陰嚢部や睾丸、女性では外陰部に放散痛が生じることがあります。なお、放散痛(ほうさんつう)とは、痛みの原因がある場所とは異なる部位に痛みやしびれが広がる現象です。そのため、実際には尿管に結石があるものの、性器やそけい部に痛みを感じることがあります。

