がんと共に生きる、笑顔でつなぐ未来 ― 北海道教育大学の学生たちと考える「知る」ことの大切さ コラム:両側乳がんになりました

がんと共に生きる、笑顔でつなぐ未来 ― 北海道教育大学の学生たちと考える「知る」ことの大切さ コラム:両側乳がんになりました

大切な人への伝え方、支え方:家族と仕事のリアル

がんと診断された時、最も悩むのは「誰に、どう伝えるか」です。

私が夫にLINEで「ガンの疑い」と伝えた時、返ってきたのは短くも力強い言葉でした。 「治療すればいいじゃん。大丈夫だよ、選んでこーねー(自分が選んだ道ではないのだから、気にするな)」 この一言に、どれほど救われたか分かりません。

会社への報告は、管理職としての立場もあり2ヶ月ほど悩みましたが、伝えてみると「君はどうしたいのか」と意思を尊重してくれました。手術を経て職場に戻った日、スタジオでカメラマンやスタッフたちが「おかえり」と大きく手を振って迎えてくれた光景は、一生の宝物です。

また、84歳の母への報告も忘れられません。ドキュメンタリー撮影中、意を決して伝えると、母は「なんでもっと早く言わないのよ」

母自身もサバイバーであり、娘を支えたい強い思いがあったのです。隠し事をせず、すべてを共有できたことで、その後の治療生活の心の荷物は格段に軽くなりました。(人によるとは思いますが)

こどもの視点・サバイバーの視点:土山結桜さんの場合

土山さんの視点の裏には、乳がんサバイバーであるお母様を支えてきた経験がありました。

「母が発症したのは私が4歳の時でした。当時は何が起きているか分からず、大学生になって今回、こういった話をすることになり、改めて母に話を聞き、初めて当時の母の葛藤を知りました」と語る土山さん。実はお母様は当時、親戚や自分の兄弟にすら打ち明けず、一人で孤独に病を抱え込んでいたそうです。

土山さんは振り返ります。「母が頻繁に病院へ行く姿を見て、子供ながらに不安でした。マンモグラフィが嫌だ、病院に行きたくないとこぼす母を見るのも辛かった。でも、今回改めて話して、ようやく『一人じゃないよ』と伝え合えた気がします。」

最新のエビデンスでは、子供に対して病気を隠さない方が良いという結果が出ています。隠し事から生まれる不安よりも、正しく伝え、共に歩む姿勢こそが、家族の絆を深めてくれるのではないでしょうか。

配信元: SODANE