イオン北海道が8月に開催予定の抽選キャンペーン「夏イオン お盆でBON!キャンペーン」の名称から、「BON!」の表記を急遽変更・削除したことが2日までに分かった。7月28日に発生した熊本地震に伴うイオンモール熊本での爆発事故を受けた措置とみられ、SNS上では「やりすぎ」という声が上がる一方で、「妥当な配慮」とする見解も相次ぎ、大きな議論を呼んでいる。
イオングループの迅速な対応
熊本県嘉島町の大型商業施設「イオンモール熊本」では7月28日、最大震度7を観測した地震の発生後、施設内で爆発事故が起き7人が死亡した。親会社であるイオンの吉田昭夫社長は29日の記者会見で「尊い命が奪われる事態を招き、大変重く受け止めている」と深く謝罪。イオン九州も同日朝からテレビCMをすべてACジャパンの公共広告へ差し替えた。
そうした中、北海道内の総合スーパー事業を担うイオン北海道でも動きがあった。同社が予定していた「夏イオン お盆でBON!キャンペーン」で、「BON!」のフレーズが削除され、「お盆キャンペーン」へと表記が差し替えられた。「BON!」のフレーズが爆発音(BOMB)を連想させかねないと判断したとみられるが、応募期間や応募方法、応募対象額、当選者数などキャンペーン内容に変更はない。
この変更をXでいち早く取り上げたユーザーのポストと、ポスター等のビフォーアフター画像を貼付した別のポストが、2日午前10時までの閲覧数が1000万回を超える大きな反響を呼ぶこととなった。
ネットでは「やりすぎ」と「妥当」で賛否
X上のユーザーの反応は激しく割れており、全体の傾向としては「やりすぎ」の主旨の一方で「妥当」の主旨も強く見られ、賛否が拮抗する形となっている。
過剰な自粛や配慮だと捉える立場からは、以下のような冷ややかな意見や疑問の声が上がった。
「同じイオンだからとはいえ、熊本とは縁もゆかりも無い北海道でそんな配慮をする必要はあるのだろうか…」
「え、考えすぎじゃね?」
「こういう言葉狩りやめろよな こういうことが生産性を悪化させるんだよ」
「これは配慮じゃない、余計なお世話だ」
一方で、悲劇の直後というタイミングや、従業員へのメンタルケア、無用な炎上を防ぐリスク管理の観点から「妥当」と評価する声も根強い。
「関係者各位のご苦労がしのばれます。こればっかりは、炎上回避というより、毎日これを職場で目にしなければならない従業員のためにも変えてもらえてよかったような気がします。私だったら、出勤して『BON!』の文字が目に入るたびにあの映像が思い出されてキツイ気持ちになるだろうなと思うので」
「同じ会社で起きた事故に胸を痛めるのは普通 言葉狩りでも何でもないよ 『気にしすぎ』って人は何をそんなにこだわってるの」
「被害に遭われた方がいる以上、不謹慎と思われないために、変えるしかなかったのでしょうね」
「爆発音を連想させてしまう、ということなのだろう。北海道と九州、端と端ではあるが『同じ看板つけて何やってんだ!不謹慎だ!』のような声が出ることを懸念すれば、妥当な判断ではある。此の手合の相手をさせられる方は面倒極まりない。これもまた従業員を守った、と言えるやも知れぬ」

