箱根・強羅に、心をひらく滞在をテーマにした宿「箱根強羅 KAIKA」がオープン! 全19室に温泉露天風呂

箱根の急坂を登りつめた先、木々に囲まれた静寂の中に、2026年7月31日、全19室すべてに温泉露天風呂を備えた宿「箱根強羅 KAIKA(かいか)」がオープンしました。

今回、開業前のKAIKAに実際に1泊し、総支配人の亀山透氏、サービスマネージャーの譲原典子氏に話を伺ってきました。日常の喧騒や仕事に追われる現代人に、なぜ今ここが必要なのか。その魅力をお伝えします。

「開花」に込められた、休息のその先にあるもの

KAIKAという名前は、漢字で書くと「開花」。厳しい季節を越えた蕾が花開くように、滞在を通じて本来の生命力や感性が自然と呼び覚まされていく、そんな時間を表しています。

館内のコンセプトの核となっているのが「点てる」という言葉です。茶を点てる、火を点てる、心を点てる。静けさの中に命を灯すような所作を通じて、心と体に再び熱が戻り、めぐりが戻ってくる。KAIKAはこの「レジリエンス(再生と回復)」をテーマに据えた宿です。

譲原氏はこの名前の由来について、次のように話してくれました。

「KAIKAという名の通り、朝になるとつぼみがひらくように、お客様のお体やお気持ちが解き放たれてほしい。館内全体の静かな雰囲気が、ご自分をリセットしていく。気がつくと背筋が伸びていくような、そんな時間をKAIKAでお届けしていきます」(譲原氏)

滞在の流れは「整える、ひらく、満ちる」という三つの段階で設計されているそうです。一期一会の心を大切にしたおもてなしを通じて、ゲストが本来持っている生命力や感性を、滞在の中でゆっくりと呼び覚ましていく。そんな構想のもとに、館内のあらゆる体験がつくられていました。

チェックイン前に、まず一息。当たり前を疑うホテルづくり

到着してすぐに驚いたのは、フロントで慌ただしく手続きを済ませるという、いわゆる「ホテルらしい」流れがないことでした。これは意図的な設計なのだそうです。

「私どもはホテル経験者が少なく、全然違う業種から来ているスタッフもいるんです。ですので『常識をまずは疑おう』ということを大切にしたいと思っています。この業界が長いと、いらっしゃってすぐにフロントカウンターで立ってお手続きをいただくのが、つい当たり前になってしまう。でも、お客様にとっては、まずはしっかり休憩して寛ぎたい時間かもしれない」(譲原氏)

急な坂を上ってきたお客をまず休ませ、「楽しみだな」「これからいい時間になりそうだな」と感じてもらう時間をつくることを大切にしているといいます。

一人旅の方、夫婦での滞在、家族での滞在では、それぞれ求める過ごし方が異なるもの。都会で忙しく、なかなか休みが取れない人たちが、自分らしく自然に呼吸ができるような、ちょっと上質な時間を過ごしてほしい。その思いが、館内のあらゆる接客の端々に息づいていました。

配信元: リアルプレス