アリシンの効果

ビタミンB₁の利用を助ける
アリシンはビタミンB₁と結合して脂溶性の「アリチアミン」という成分になり、ビタミンB₁が体内で利用されやすくなると考えられています。ビタミンB₁は糖質をエネルギーへ変換するために欠かせない栄養素であるため、アリシンを含む食品をビタミンB₁が豊富な食品(豚肉、玄米、大豆製品など)と組み合わせることで、効率よく栄養を摂取できます。
健康維持をサポートする成分として研究されている
アリシンについては、基礎研究や動物実験において抗菌作用や抗酸化作用などが報告されています。しかし、食品として摂取した場合に同様の作用が人で十分確認されているわけではなく、さらなる研究が必要とされています。そのため、アリシンは特定の病気を予防・改善する成分ではなく、日頃のバランスの良い食生活の一部として取り入れることが大切です。
エネルギー代謝をサポートする
アリシンはビタミンB₁の利用を助けることで、糖質からエネルギーを産生する働きを支えると考えられています。
生活習慣病が気になる方の健康維持
アリシンについては、血流や脂質代謝との関連が基礎研究で報告されていますが、人を対象とした研究では十分な科学的根拠はまだ限られています。生活習慣病の予防には、特定の食品や成分だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠などを継続することが基本です。アリシンを含む食品も、そのような健康的な食生活の一部として取り入れることが望ましいでしょう。
アリシンの多い食品

アリシンは、ニンニクをはじめ、ニラやネギなどのヒガンバナ科(旧ユリ科)植物に含まれる含硫化合物です。ただし、植物中にアリシンそのものが多く存在しているわけではなく、多くは前駆体である「アリイン」として存在しています。切る、刻む、すりおろすなどして細胞が壊れることで、アリインが酵素(アリイナーゼ)の働きによってアリシンへ変化します。なお、食品中のアリシン含有量は品種や栽培条件、保存状態、調理方法などによって変動するため、正確な含有量のデータは限られています。
にんにく
ニンニクはアリシンのもととなるアリインを最も多く含む食品として知られています。にんにくに含まれるアリシンの量は、「機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクト」において実施された分析結果によると、100g当たり約2.3mg程度と報告されていますが、実際の含有量は品種や調理方法によって変動します。日常的には薬味や調味料として少量を取り入れるだけでも、アリシンを摂取することができます。
ニラ
ニラにもアリシンのもととなる含硫化合物が含まれています。ニンニクほど含有量は多くありませんが、炒め物やスープなどに取り入れやすく、日常的に利用しやすい食材です。
ネギ
長ネギや青ネギにもアリシンのもととなる含硫化合物が含まれています。薬味として生で使用すると、細胞が壊れることでアリシンが生成されやすくなります。

