アリシンの効率的な摂取方法

細かく切る・すりおろす
ニンニクに含まれるアリインは、細胞が壊れることで酵素のアリイナーゼと反応し、アリシンに変化します。そのため、細かく切る、刻む、すりおろすなどしてから調理すると、アリシンが生成されやすくなります。
加熱は「短時間」
アリシンは熱に不安定な成分で、長時間加熱すると別の含硫化合物へ変化します。アリシン生成を重視する場合は、生で薬味として利用したり、炒め物では最後に加えるなど加熱時間を短くするとよいでしょう。
ビタミンB₁を含む食品と組み合わせる
アリシンはビタミンB₁と結合してアリチアミンとなり、ビタミンB₁が体内で利用されやすくなると考えられています。そのため、ビタミンB₁を多く含む食品と組み合わせることで、栄養バランスのよい食事につながります。ビタミンB₁を多く含む食品には、豚肉・玄米・胚芽米・大豆製品・納豆・枝豆などがあります。これらの食品にニンニクやニラ、ネギなどを組み合わせることで、風味を楽しみながら食事に取り入れやすくなります。
「アリシンの効果」についてよくある質問

ここまでアリシンなどを紹介しました。ここでは「アリシンの効果」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
毎日アリシンを摂り続けるとどんな効果が得られる?
太田 美紀子(管理栄養士)
ビタミンB₁を含む食品と組み合わせたエネルギー代謝のサポートが期待されています。ただし、アリシンだけで特定の病気を予防・改善できることは確認されていません。バランスの良い食事・運動・睡眠を継続することが健康維持の基本です。
ニンニクやニラ、ネギなどアリシンを含む食品を適量取り入れることで、ビタミンB₁を含む食品と組み合わせた際のエネルギー代謝をサポートすることが期待されています。また、香味野菜を食事に取り入れることで、食事のバリエーションが広がり、バランスの良い食生活にもつながります。なお、アリシンだけを摂取することで特定の病気を予防・改善できることは確認されていません。健康維持には、栄養バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠などを継続することが大切です。
アリシンの摂取を控えた方が良い人はいますか?
太田 美紀子(管理栄養士)
胃腸が弱い方、抗凝固薬・抗血小板薬を服用している方、手術を予定している方は注意が必要です。いずれも事前に医師または薬剤師へ相談することをおすすめします。
胃腸が弱い方は生のニンニクの刺激で胃痛や腹痛の原因となることがあります。抗凝固薬や抗血小板薬を服用している方は相互作用が懸念されるため、事前に医師または薬剤師へ相談しましょう。手術を予定している方も、サプリメントを含めた健康食品の利用について事前に医療機関へ相談することをおすすめします。
編集部まとめ
アリシンは、ニンニクやニラ、ネギなどに含まれる含硫化合物で、食材を切ったり刻んだりすることで生成される成分です。ビタミンB₁の利用を助ける働きが知られており、豚肉や大豆製品などビタミンB₁を多く含む食品と組み合わせることで、栄養バランスのよい食事につながります。一方で、アリシンの健康への作用については基礎研究でさまざまな報告があるものの、人を対象とした十分な科学的根拠が確立しているものは限られています。特定の成分だけに頼るのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事を基本とし、その一部としてアリシンを含む食品を取り入れることが大切です。また、生のニンニクやサプリメントを過剰に摂取すると胃腸症状などを引き起こす場合があるため、食品から適量を取り入れることを基本とし、サプリメントを利用する場合は摂取目安量を守り、持病がある方や医薬品を服用している方は医師または薬剤師へ相談しましょう。
「アリシン」と関連する病気
「アリシン」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
高血圧動脈硬化脂質異常症代謝性疾患の病気
糖尿病「アリシン」と関連する症状
「アリシン」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
胃痛
腹痛胸やけ
下痢
口臭参考文献
「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書|厚生労働省
食品成分データベース|文部科学省
機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクト|農研機構
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