脳溢血の前ぶれと注意したいサイン

脳溢血は突然発症することが多い病気です。ただし、発症前に体調の変化を感じる方もいます。ここでは、脳溢血の前ぶれと注意したいサインについて解説します。
前ぶれとして現れることがある症状
脳溢血には、必ずわかりやすい前ぶれがあるわけではありません。突然、麻痺や意識障害で発症することも多くあります。
一方で、発症前に頭痛、めまい、吐き気、ふらつき、しびれ、言葉の出にくさなどを感じる場合もあります。ただし、これらは脳溢血だけに特有の症状ではありません。疲れ、耳の病気、片頭痛、脱水などでも起こるため、症状だけで見分けることは難しいです。
注意したいのは、症状が突然出た場合、片側だけに出た場合、普段と明らかに違う場合です。特に高血圧のある方や、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、早めに医療機関へ相談しましょう。
すぐに救急車を呼ぶべきサイン
次のような症状が突然出た場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
片側の顔がゆがむ
片側の手足に力が入らない・しびれる
ろれつが回らない
言葉が出にくい
まっすぐ歩けない
突然の強い頭痛がある
吐き気や嘔吐を伴う
意識がぼんやりする
症状が一つだけでも、突然出た場合は脳卒中の可能性があります。しばらく休めばよくなるかもしれないと判断せず、発症時刻を確認して救急要請しましょう。
脳溢血の症状が出たときの対応

脳溢血が疑われる症状が出たときは、本人や家族が迷わず行動することが大切です。無理に動かしたり、飲食させたりせず、救急車で病院への受診につなげます。ここでは、脳溢血の症状が出たときの対応を解説します。
発症したときにまずすること
まず119番に連絡し、救急車を呼びます。電話では、症状が始まった時刻、どのような症状か、意識はあるか、持病、服用中の薬を伝えます。
本人を無理に歩かせたり、自家用車で連れて行くのは避けましょう。症状が悪化した場合に対応が遅れることがあります。
意識がぼんやりしている、吐いている場合は、窒息を防ぐために顔を横に向け、呼吸を確認します。飲み物や食べ物、薬を無理に飲ませることは避けてください。
早期受診が大切な理由
脳溢血は、出血の場所や量を早く確認し、血圧管理や手術の必要性を判断することが重要です。出血が広がると、脳の圧迫が強くなり、症状が悪化することがあります。
また、症状だけでは脳梗塞やくも膜下出血との区別が難しいため、CTやMRIなどの検査が必要です。病気の種類によって治療が異なるため、早く診断することが大切です。
症状が軽くなった場合でも、脳のなかで危険が続いていることがあります。特に突然の麻痺、言葉の異常、強い頭痛、意識障害がある場合は、様子見をしてはいけません。

