脳溢血と脳梗塞の症状の違い

脳溢血と脳梗塞は、どちらも脳卒中に含まれます。症状が似ているため、一般の方が見分けるのは困難です。ここでは、脳溢血と脳梗塞の症状の違いを解説します。
脳梗塞との症状の違い
脳溢血は、出血によって脳が圧迫されるため、頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害を伴うことがあります。
一方、脳梗塞は血管が詰まる病気で、片側の手足の麻痺、しびれ、言葉の異常、視野の異常などが突然起こります。
ただし、脳溢血でも頭痛がないことがあり、脳梗塞でも意識障害や頭痛を伴うことがあります。そのため、症状だけで判断するのは危険です。
症状からの見分けが難しい理由
脳溢血も脳梗塞も、脳の障害された場所によって症状が決まります。そのため、血管が破れたか詰まったかに関係なく、同じように片側の麻痺や言葉の障害が出ることがあります。
だからこそ、CTやMRIで確認することが必要です。家族や本人が病名を推測するより、発症時刻を確認して早く救急受診することが重要です。
脳溢血の症状についてよくある質問
ここまで脳溢血の症状などを紹介しました。ここでは脳溢血の症状についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳溢血の前ぶれはありますか?
伊藤 規絵医師
脳溢血は突然発症することが多く、はっきりした前ぶれがない場合も少なくありません。
ただし、発症前に頭痛、めまい、吐き気、ふらつき、しびれ、言葉の出にくさなどが出ることがあります。これらは脳溢血だけに特有ではないため、前ぶれかどうかを自分で判断するのは難しいです。
突然の片側の麻痺、言葉の異常、強い頭痛、意識の変化がある場合は、前ぶれかどうかを考えるより、すぐに救急受診することが大切です。
頭痛があれば脳溢血を疑うべきですか?
伊藤 規絵医師
頭痛だけで脳溢血と決めることはできません。頭痛の原因には、片頭痛、緊張型頭痛、発熱、睡眠不足などさまざまなものがあります。
ただし、突然の強い頭痛、これまで経験したことがない頭痛、吐き気や嘔吐を伴う頭痛、意識がぼんやりする頭痛、手足の麻痺や言葉の異常を伴う頭痛は危険なサインです。いつもと違う強い頭痛がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

