「コルチゾール値」が高いと「顔」にどのような特徴が現れる?医師が徹底解説!

「コルチゾール値」が高いと「顔」にどのような特徴が現れる?医師が徹底解説!

コルチゾールの働き(役割)

コルチゾールの働き(役割)

コルチゾールは全身のほぼすべての細胞に作用し、私たちが生きていくための代謝システムを根底から支えています。その主な働きを5つに分けて解説します。

糖・脂質・タンパク質の代謝調節

コルチゾールは、体内のエネルギー源を確保するために重要な役割を果たしています。肝臓での「糖新生(アミノ酸などからブドウ糖を作り出す仕組み)」を促進して血糖値を上昇させるほか、脂肪を分解してエネルギーに変えたり、タンパク質の代謝を促したりします。ストレスに対抗するためのエネルギーを全身に供給するための、大切な働きです。

抗炎症作用・免疫抑制作用

体の中で生じた過度な炎症やアレルギー反応を強力に抑え込む働きがあります。医療現場で広く使われている「ステロイド薬」は、このコルチゾールの持つ強力な抗炎症作用を人工的に合成したお薬です。免疫細胞の活性を適度に抑えることで、免疫システムが暴走して自分自身の体を傷つけないようにバランスを保っています。

血圧・水分のコントロール

血管の収縮を促して血圧を一定以上に維持する働きがあります。また、腎臓に作用してナトリウム(塩分)の再吸収を促し、体内の水分量を適切に保つことで、血圧が下がりすぎてショック状態に陥るのを防いでいます。

中枢神経系(脳)への作用

脳に作用して、覚醒状態や気分の調節、意欲の維持に関わっています。朝方にコルチゾールが増えることで脳がしっかりと目覚め、日中の活動に備えることができます。また、急性ストレスに直面した際には、脳の警戒レベルを引き上げて危機管理能力を高めます。

骨代謝への関わり

骨の生まれ変わり(骨代謝)にも関与しています。ただし、この働きは骨を作る細胞(骨芽細胞)の働きを抑制し、骨を壊す細胞(破骨細胞)を活性化する方向に働くため、過剰になると骨がもろくなる原因になります。

コルチゾール値が高いとどんなデメリットがある?

コルチゾール値が高いとどんなデメリットがある?

ストレスが慢性化したり、病気によって副腎からコルチゾールが過剰に分泌され続けたりすると、本来は体を守るはずのホルモンが、今度は体中の組織を傷つける刃へと変わってしまいます。

高血糖・糖尿病の誘発

コルチゾールには血糖値を上げる働きがあるため、これが過剰になると慢性的な高血糖状態に陥ります。さらに、膵臓から分泌される血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効き目を著しく悪化させる(インスリン抵抗性)ため、糖尿病を発症・悪化させる最大の引き金となります。

免疫力の低下による感染症リスクの上昇

強力な免疫抑制作用が裏目に出てしまい、体全体の防御組織が弱体化します。その結果、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるだけでなく、通常であれば感染しないような弱い菌やカビに感染する「日和見感染」や、傷口が化膿しやすく治りにくくなる(創傷治癒遅延)といったデメリットが生じます。

精神的不調(うつ症状・不眠)の発生

脳の神経細胞に過剰なストレスがかかり続けることで、気分の落ち込みや強い不安感、イライラ感、意欲の低下といった「うつ状態」を引き起こしやすくなります。また、夜間になってもコルチゾール値が下がらないため、交感神経が緊張したままとなり、深刻な不眠症(入眠障害や中途覚醒)に悩まされるようになります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。