〈品質を支える「チキンスペシャリスト」〉
店舗でオリジナルチキンを調理できるのは、社内資格「チキンスペシャリスト」の取得者、または資格保持者の管理下にある従業員に限られる。
資格はCからSまで4段階あり、筆記試験と技能試験に合格する必要がある。
筆記試験では、「オリジナルチキンには何種類のハーブ&スパイスを使用しているか」といった基礎知識に加え、「調理前の重量が規定より軽い場合、仕上がりはどうなるか」といった実践的な設問も出題される。
技能試験では、衛生管理から下ごしらえ、調理、清掃まで約50項目をチェック。資格は毎年更新制で、基準を満たさなければ更新できない。
笠原氏は全国の店舗を巡回し、調理技術や品質管理の指導も担っている。
粉付けを行う笠原氏
〈記者も調理体験 想像以上に繊細な工程〉
体験会では、実際の店舗と同じ工程で粉付けを体験した。
鶏肉を水にくぐらせた後、シーズニングの入った粉の中で規定回数転がし、さらに上から押し込む。余分な粉は手で払うのではなく、手首同士を軽く打ち合わせるように振動を与えて落とすなど、一つ一つの工程に細かな決まりが設けられている。
実際に体験すると、作業自体はシンプルだが、決められた手順や回数を一つ一つ丁寧に守ることが、仕上がりを安定させるために欠かせないことが伝わってきた。特にウイングは羽先を組み込む工程があり、これも店舗で一つ一つ手作業で行われているという。
笠原氏は「アルバイトでも習得には1~2か月ほどかかります」と話し、全国どの店舗でも同じ品質の商品を提供するため、技術の習得と継承に力を入れていることを説明した。
また、部位ごとに大きさや食感は異なるものの、価格はすべて330円(税込)で提供している理由についても言及した。
「どの部位でも330円以上の価値を感じていただける体験を提供しなければいけません。味だけではなく、商品もサービスも含めて330円なんです」
オリジナルチキン5部位

