高次脳機能障害の診断テストの結果の活用

高次脳機能障害の診断テストの結果は、各種公的権利の手続きや生活へ活かすために活用されます。
診断書や障害者手帳の申請
診断テストの結果は、次の公的制度や補償の申請に用いられます。
精神障害者保健福祉手帳
障害年金
介護保険の要介護認定
後遺障害等級認定(交通事故など)
申請の際には、医師が作成する診断書だけでなく検査結果と比較した生活の状況を具体的にまとめておくと、適切な等級の認定につながりやすいです。
リハビリ計画への反映
テストの結果をもとにしてリハビリ計画へ反映されるのは、目標設定や訓練内容です。
障害されている機能を明らかにし、保たれている能力やメモやタイマーの活用などの代償手段を活用する訓練を行います。感情コントロールが難しい場合はどのような場面で起きやすいかを確認し、刺激に配慮した環境調整も実施します。
高次脳機能障害の診断テストについてよくある質問
ここまで高次脳機能障害の診断テストなどを紹介しました。ここでは高次脳機能障害の診断テストについてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
診断テストはどのくらい時間がかかりますか?
伊藤 規絵医師
検査によって10〜120分程度と大きな幅があります。短時間で行うMMSEや長谷川式認知症スケールの場合は約10〜15分ですが、知能や記憶を詳しく調べるWAIS-IVやWMS-Rでは約60〜120分必要です。ご本人の負担を考慮し、数日に分けたり休憩を挟んだりしながら進めるのが一般的です。
診断テストは健康保険の対象になりますか?
伊藤 規絵医師
医療機関で医師の指示のもと行われる診断テストは、公的健康保険の対象です。ただし、医療機関以外で個別に受ける場合は保険が適用されず、全額自己負担となるため注意が必要です。
なお、自治体の相談機関や障害者支援センターなどでも簡易スクリーニングや相談が可能です。高次脳機能障害支援センターの設置場所は、各都道府県や国立障害者リハビリテーションセンターのホームページなどで確認できます。

