「MRI検査の造影剤」で”何が分かる”かご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

「MRI検査の造影剤」で”何が分かる”かご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

MRI検査の造影剤で可能性のある副作用

MRI検査の造影剤で可能性のある副作用

MRI検査で使用する造影剤は、吐き気やかゆみなどの軽い副作用から、アナフィラキシーなどの重い副作用があります。さらに、造影剤は尿から排泄されるため、腎機能低下がある方は副作用のリスク増大が考えられます。よって、事前の問診と慎重な対応が大切です。

軽いアレルギー症状

造影剤投与後の吐き気やかゆみ、軽い発疹などは、造影剤に対する軽度のアレルギー反応が原因と考えられます。多くは一時的で自然におさまりますが、症状が気になる場合は検査中でも遠慮なくスタッフに伝えてください。検査後に軽い症状だけであれば、まずは様子をみて、強くなるときや長引くときに内科や皮膚科を受診すると安心感が高まります。

アナフィラキシー

突然の息苦しさ、全身のじんましん、冷や汗、意識が遠のく感じなどは、アナフィラキシーの重いアレルギー反応の可能性があります。原因は造影剤に対する強い過敏反応で、放置すると血圧低下やショックに至る危険もあります。検査中・直後にこうした症状が出たら、検査室で直ちに救急処置が行われるため、違和感を覚えた時点でのすぐの申告が重要です。

遅発性の副作用

検査から数時間〜数日たって、じんましんやかゆみ、だるさ、頭痛などが出ることがあり、遅発性の造影剤副作用と考えられます。多くは軽症で自然軽快しますが、皮膚症状が広がる、呼吸苦を伴う、症状が長引く場合には、早めに内科や皮膚科を受診します。受診の際には、いつどのような造影検査を受けたかを伝えると、原因の推定や治療選択に役立ちます。

注射部位のトラブル

造影剤が血管から漏れると、注射部位の腫れや痛み、皮膚の色の変化が生じることがあります。少量であれば自然に吸収されますが、大量に漏れた場合、まれに組織障害となることもあるため、強い腫れや痛みが続くときは検査施設や整形外科・形成外科などで診察を受けます。検査中に注射部位の熱感や強い痛みを感じたら、早めに技師へ伝えることが重要です。

「造影剤MRI検査」で見つかりやすい病気・疾患

「造影剤MRI検査」で見つかりやすい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「造影剤MRI検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脳腫瘍

脳腫瘍は、脳内にできる腫瘍性病変で、原発性と転移性があります。造影MRIで腫瘍の範囲や性質、周囲の浮腫を詳しく評価し、手術や放射線治療、薬物療法を組み合わせます。頭痛やけいれん、麻痺などが続くときは、早めに脳神経外科・神経内科を受診します。

脳炎

脳炎はウイルス感染や自己免疫異常などで脳に炎症が起こる病気で、発熱、頭痛、意識障害、けいれんなどがみられます。造影MRIは炎症部位の広がりを確認するのに有用で、抗ウイルス薬やステロイド治療を早期に行うことが大切です。急な発熱と意識変化がある場合は救急外来や神経内科を至急受診します。

多発性硬化症

多発性硬化症は、中枢神経のミエリンが障害される自己免疫性の病気で、視力低下やしびれ、歩行障害などが再発・寛解を繰り返します。造影MRIでは活動性の病変が描出され、診断や治療効果判定に欠かせません。症状が反復・進行する場合は神経内科を受診し、免疫治療などを継続的に行います。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まってその先の脳組織が障害される病気で、突然の片麻痺や言語障害、顔のゆがみなどが特徴です。MRIは発症早期から病変を描出するのに優れ、MRAや造影検査を組み合わせて原因血管や閉塞部位を評価します。症状が出たら一刻も早く脳卒中対応可能な医療機関を受診します。

配信元: Medical DOC

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