「MRI検査の造影剤」で”何が分かる”かご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

「MRI検査の造影剤」で”何が分かる”かご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

造影剤ありのMRI検査を安心して受けるポイント

造影剤ありのMRI検査を安心して受けるポイント

造影MRI検査を安全に受けるには、アレルギーや喘息、腎臓病などの既往歴を問診票で正確に申告し、医師と造影剤検査のリスクや必要性を事前に共有が大切です。

薬剤アレルギー歴などの確認

検査前に薬剤アレルギー歴や過去の造影剤トラブル、喘息の有無などを詳しく伝えておくことで、造影剤の種類変更や前投薬などの対策がとりやすくなります。日頃からお薬手帳や健診結果を整理しておき、初めての医療機関でも情報を共有できるよう準備しておくと安心感が高まります。

塩分・過剰飲酒を控える

とくに腎機能が低下している方は、検査前の採血でクレアチニンやeGFRを確認し、必要に応じて造影検査を控えたり、別の検査方法を選びます。普段から塩分・過剰飲酒を控え、血圧や糖尿病の管理は、腎臓を守り将来の検査の選択肢を広げることにもつながります。

検査指示を守り余裕を持って来院する

検査当日は、指示された飲食制限や服薬の指示を守ることで、気分不良や誤嚥などのリスクを減らせます。前日は十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、当日は時間に余裕を持って来院すると、緊張が和らぎ検査中に体調の変化にも気づきやすくなります。

「MRI検査の造影剤」についてよくある質問

「MRI検査の造影剤」についてよくある質問

ここまでMRI検査の造影剤について紹介しました。ここでは「MRI検査の造影剤」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

MRI検査を受ける際、必ず造影剤を使わなければならないのでしょうか?

伊藤 規絵(医師)

MRI検査は、多くのケースでまず造影剤を使わない単純撮影から行い、必要な場合にのみ造影検査を追加します。病気の種類や検査の目的によって造影の必要性は異なり、すべての検査で必須ではありません。造影の有無は、主治医と相談して決めていきます。

MRI検査で使われるお薬(造影剤)の成分や特徴を教えてください。

伊藤 規絵(医師)

MRIで用いる造影剤の多くは、ガドリニウムの金属をキレート剤で包み込んで安定化させた薬で、血液や臓器に一時的に分布して画像コントラストを高めます。通常は腎臓から尿として排泄され、適切な条件下では安全性の高い薬ですが、腎機能低下例では慎重な判断が必要です。

造影剤を腕から注射した後、体にどのような変化が起こる可能性がありますか?

伊藤 規絵(医師)

造影剤注射後、多くの方は特別な変化を感じませんが、一部で吐き気や熱感、かゆみ、発疹などの軽い副作用が見られることがあります。ごくまれに呼吸困難や血圧低下などの重い反応が起こるため、検査中・直後はスタッフが状態を観察し、異常があればすぐに対応できる体制が整えられています。

造影剤ありのMRI検査を受けられないのはどんな人ですか?

伊藤 規絵(医師)

気管支喘息がある方や重い腎機能障害のある方、過去に造影剤で重いアレルギー反応を起こした方、妊娠中の方などは、原則として造影MRI検査が不可であり、また制限されることがあります。

まとめ 造影剤ありのMRIで詳しい検査が可能に

造影剤を用いたMRI検査は、腫瘍や炎症、血管病変などの性質や広がりを詳しく評価でき、治療方針の決定に大きく役立ちます。副作用や持病のリスクを事前に確認しながら、造影の有無を丁寧に検討し、安全性と診断精度の両方を高めた検査が可能になります。

「MRI検査」で見つかりやすい病気

「MRI検査」で見つかりやすい病気は9個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

脳神経系の病気

脳神経系

脳腫瘍日本脳炎ヘルペス脳炎多発性硬化症

婦人科系の病気

婦人科系

子宮筋腫

消化器系の病気

消化器系

肝膿瘍膵臓がん

肝臓がん

MRI検査は、脳腫瘍や日本脳炎、多発性硬化症などの脳神経疾患から、子宮筋腫や肝膿瘍、肝臓・膵臓がんまで、さまざまな臓器の腫瘍や炎症・血流異常を詳しく調べるのに役立ちます。

「造影剤を用いたMRI検査」が望ましい症状

「造影剤を用いたMRI検査」が望ましい症状は6個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

心臓が痛い微熱が続くお腹が張る

原因不明の頭痛やけいれんがある

乳房にしこりや違和感がある

片側の手足のしびれや脱力が続く

造影剤を用いたMRI検査は、原因不明の胸痛や長引く微熱、腹部膨満、神経症状、乳房のしこりなどで、腫瘍や炎症・血管異常を詳しく調べる必要があるときに検討されます。

参考文献

MRI検査|国立がん研究センター東病院

公益社団法人 日本医学放射線学会「画像診断ガイドライン 2021年版 第3版」「第8章:乳房(Breast)」

造影検査とは|筑波大学附属病院AIC画像検査センター

MRI検査|国立健康危機管理研究機構国立国際医療センター

ガドリニウム造影剤の添付文書

厚生労働省「診療報酬点数表(画像診断 第4部)」

配信元: Medical DOC

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